イイのか? ホントに これで終ってイイのか? ……マジでか…? 看板に偽りあり!!(怒) 鰯と鰺と鯖じゃあ物足りないだろうから 鯛も泳がせましょう的ノリな扱いは止めましょう。 いえ、好きですよ。 イワシもアジもサバも!! 誤解無きように…。 昨年の ―ナルト死す― を台無しにしちゃった監督と脚本コンビ 再び……(泣)。 去年の反省は踏まえなかったのか?! 今回の敗因は、(ってか、今回“も”が正しい。) 本編公開前の “特報” 及び “予告編” 公開にあるのは、火を見るよりも明らか。 「映画で一番面白いのは、予告編。」と言う半ば常識化した事実を地で行ってどうするヨ。 いや、もう、別物ですから…(号泣)。 ウッカリしてたよ、前科モノだったよ… でも、今度は ちゃんとリベンジしてくれるもんだと……思った私は甘ちゃんなのかぁ。 予告編観て「面白そう」と思われた方、 違う作品を観に行く という覚悟で、劇場へ足を運ばれるのが宜しかろうと思います。 あの “特報” 及び “予告編” がなければ、 まだ、我慢して観られたんじゃあないのか? JAROに訴えちゃうよ、本当。 つくづく原作の縛りのある作品の オリジナルストーリーを構築する難しさを噛み締めた と言うか、 その“縛り”さえ忠実な印象が薄かったのはどういうコト? 毎度毎度 思うんですが、 原作が存在するシリーズ物の映画化は、 凝りに凝った設定なんて無しで、思いッきし単純で、はちゃけて、お祭り騒ぎにした方が良いんでないかい? 一年未満の準備期間なんて、短すぎるでしょうヨ。 “邂逅” 予告の冒頭に、デカデカと表示される文字。 原作でのナルトとサスケの袂を分かつ顛末を目撃済みでしたら、 さぞかしドラマティックな“運命の再会”を期待しちゃうと思うんだけど…。 予告で紡がれるナルトの切ない訴えかけ(竹内順子さんGJ!!) 「オレたちは…仲間だ!!」 そして、切ないコピー、 ―たった一度でいい、思い出してほしい― 敵か味方か分からない状況で、ナルトの前に現れるサスケ…… の筈なのに、 待っても、待っても、現れない。 何してんだぁ?と痺れを切らしている内に、 あれよあれよと話は進み、 とうとうナルトとラスボスが対決し始めちゃうんだから慌てましたヨ(汗)。 クライマックスまで、ナルトとサスケの直接的及び間接的絡みが無いってどういうコト?! そこ、大事じゃアないの?!! せめて、敵なのか味方なのか揺れ動かされる描写が欲しいところ。 それでもナルトが「信じてるってばよ!」と強い絆を感じさせてくれる演出があっても良いんじゃないの?! オリキャラを態々(わざわざ)設定してまでの必然性って、何なんだろう? ナルトをカッコ良く魅せる為? 師弟の絆のダークサイドな部分の演出? 様々な“絆”を描こうとしているのは分かるけれど、 あまりに個々に存在し、関係性が感じられない為か あれもこれもと詰め込み過ぎて、どれもこれもが中途半端で、すべてが白けてしまう。 サスケを態々絡ませての絆ならば、やり様によっては、サクラやカカシの方が適役だろ? …てか、そうすれば、困るのは原作者岸本氏か…。は〜っ…遣る瀬無いな、ほんと。 ここはもう、“問題の(笑)”予告通り、 誰の為の映画なのかと言うお叱りを恐れず、原作の濃ゆ〜い関係もそのままに、 がっつりと、ナルトとサスケの絆一本で攻めちゃった方が潔くて、寧ろ清々しかったりしちゃわないか? 木ノ葉の壊滅状態にも不満あり! 最初の戦闘シーン以外、木ノ葉の惨状が一度も出て来ないモンだから、 そこまで切羽詰った様にも思えない。ガラスはヒビ入ってても無事ですよ、火影執務室。(描写的には、空襲・クラスター爆弾・核兵 器を思わせる現代的戦争みたいで、ちょっと個人的に嫌悪感が走ったけど。) 例の(笑)予告のナルトのセリフ、 「見ているか?今、木ノ葉で起きていることを…」と いくらサスケに向かって呟いても、 上記の印象の上、空忍たちの思惑と木ノ葉とサスケサイドとの関係性が有る様でいて、実はあまり関係ないのであれば、 これではサスケにとって「何のコト?」でしょ? 予告で散々、今の状況を何とかする為には、サスケがいなきゃダメなんだ みたいなコトを言っておきながら 別にサスケに特定しなくてもイイ様な話の流れに、 サスケファンじゃなくても不満は募るし、 サスケファンにとっては尚更「なめんなヨ!」と言いたくなってしまう。 (事実、うちのアリスは、大のサスケおバカですが、映画観た後の落胆ぶりはかわいそうな位でした。) 好きなキャラが登場するからこそ、脈絡のない使い方をされたり、 話題性UPの為だけに存在させられるのは我慢できないはず。 タイムマシンがあるならば、 今すぐ過去へ飛んで、 “特報” 及び “予告編”映像を変更し、 「サスケも出るよ♪」と 軽いコピーに変えてしまいたい。 こんなんでも、戦闘場面は凄いのかと思いきや… 相変わらずの“化け物退治”。いや、化け物度がより進んでる? 闘うのは忍者ですから!その辺頼みます! (原作者自身が悩むところでしょうが…) 折角、チャクラが使えない場面なんですから、まずは体術・剣術で、状況を打開して欲しかったナ。 チャクラのオーバーフローで状況一転って…ナルトらしいったらそうかもしれないけど…あんまりだ。 TVで未公開の千鳥千本はOKなのか? 仮にも“NARUTO×SASUKE”なんだから、螺旋丸と千鳥の“合わせ技”があってもよかったんじゃあないのか? まあ、本篇の連携プレイも好きなんですが…。 08.07.29. 鑑賞   *前売り券消化のため、2度目の鑑賞。以下補足。* 試写会の時も気になったのだが、 空忍の司令官らしき人の涙ボクロとアマルの涙ボクロ、 これって絶対関係性持たせてるよね? 設定してるよね? と思ったのですが… アマル、空忍と何か関係あるよね。 だからラスト、空忍の凧を扱えたんじゃあないんだろうか…って。 人物の背景に厚みを持たせる為の、ストーリーを面白くする為の、単なる捨て子じゃあなくて…… ……でも、何もなかった……。 淋し…(薄笑)。 いえね、それ程 印象深かったんですヨ、あの涙ボクロ。 最初は絶対設定してたはずだと、しつこく想像。(単にキャラデザインした方が涙ボクロ好きっていう線もあり?) これも試写会時に感じた違和感ですが、 サスケと会った時のナルトの反応が、 ケンカしたまま転校して離れ離れになってた親友と 街でばったり会っちゃった、よおっ!ゲンキしてたか?! みたいな感じで、ついつい 「君ら、別れ際、殺し合いしてたんだよっ!」って、突っ込んでやりたくなった。 アマルは、原作女の子キャラに皆無な、女の子の魅力(一途で、愚かで、激しくて、ちょぴり色っぽくて、愛らしい)満載のキャラで、 同性から見ても、頑張れっ!!って応援したくなる様な、絶妙なサジ加減の良いキャラだったのに、 問題の(笑)予告編のおかげで、サスケの存在こそが、取って付けたかの様な映画の出来なのに、 ナルトとサスケの間で、お邪魔虫の様に感じてしまう、と言う悲劇……。 ……え〜と……、今回ね、設定も、脚本も、完成したフィルムも、切り刻んだんじゃあないんですか? 製作日程が押してたとか、予定上映時間に収まりきらないとか、止むに止まれぬ状態で仕方なく…とか、 そこんとこどうなんですか? 監督! それ位、綻びが目立ってたということなんですが…。 パンフレットの他所行きコメントじゃなくて、本音が知りたいですよ。(えっ?マジなコメントですか? あれ。)                                  08.08.02. 鑑賞