原作、前々から読みたいと思いつつ またしても未読のうちに映像化。 何だか急かされる様に 「原作 読んでないと、いけないんじゃあないか…。」と思い、 レンタルコミック1〜3巻 借りて読んだ後、観たんですが…。 これって…… 映像化の必要性、あったのかなぁ…… と思う映画でした……。 わざわざ実写映画化するならば、 それならではの“何か”が必要不可欠だと思うのですが…。 原作の導入説明の様な、事象を並べただけの様に感じたのは、どういう訳なのか…。 だいたい『ロード・オブ・ザ リング』しかり、『ナルニア国物語』しかり、 全○部作という作りは、第1章部は殆んど 世界観、人物関係、事象の内容などの説明で終わるコトが多いが(つまりは、つまらない というコト)、 上記2作品は、元々 小説なので 映像化そのものだけでも何らかの意味はあるだろう。 けれど、本作はマンガ。元々見るモノなので、 それ以上の意味を求められる。 原作をその通りになぞったようなだけでは 原作を読む方が、遥かに価値があり 原作ファンにしたら、何で今更お金払ってまで観る必要が……って、思うんではなかろうか? 原作をよく知らない自分にしたって 「なんだかなぁ…」と感じてしまったし…。 内容については、そういう意味で原作についての語りになってしまいそうなので、 ここは原作を読み込んでか、もしくは原作を熟知された方に任せたい。 観終わって、続き4〜9巻を読んだけど、 映画の中で、ケンヂ達とドンキーとの繋がりと ショーグンのタイでのエピソードが描かれてなかったコトに不満を感じている。 なぜ、端折ったのだろう? ストーリー展開上、かなり大切なパートに感じたんだけどナ……私は。 ああ、そうそう、作りようによったら 2章以降、面白くなりそうな展開なんで、期待してます。 今回、一番凄いと感じたのは、キャスティング!! まあ、これだけ各役者の子供時代を彷彿とさせる子役を よく探して来たなーーーァ! ス・ゴ・イ!! 原作に言えることだけど、 よくもまあ20世紀のディテイルに対して、 これだけ利用できるもんだなァ……感心する…。 それと、主人公ケンヂが、巨大物体に挑むクライマックス直前 いいこと言ってたな。 「死んだらすごいって考え方は……やめた。」 人間、どーしたってやらなきゃならないトキがある。 けど、死ぬのはホント、馬鹿らしいから! ……かく言うケンヂは今のとこ生死不明だけど……。                      08.09.05. 鑑賞