探検の詳細3 フィリピン、ミンダナオ編

1992年 ミンダナオ 3/2~3/12 JICAの技術指導のため、ルソン島とミンダナオを訪問。直前まで現地の治安調査のため出発が決まらなかった。
 2日 東京のJICA事務所で打ち合わせの後、成田の日航ホテルに1泊し、3月3日JAL741便でマニラへ移動し、ペニンシュラホテルに投宿。マニラのJICA事務所を表敬訪問の後、3月4日フィリピン航空185便でカガヤン・デ・オロへ移動する。空港は着陸時、農業などの民用路が閉鎖され、手荷物は受け取り場所までリヤカーで運ばれる。カガヤンではPryce Plazaホテルに4日から10日まで宿泊。フィリピン花王のモラズ農場で維持されているココヤシの品種の植物学的調査方法を指導。まだ、電算機はフロッピーや紙媒体で利用されていた時期である。多変量解析ソフトを導入して研究員に指導。治安上の問題もあり、ほとんど外出できず、日曜日の1日だけマライバライまで視察に行く。途中、自然保護林をみる。マライバライの市場の中は真っ暗で、黒いスカーフを巻いた女性の眼が異様に光っていた。ココヤシの基本的形態はイネ科の構造とほぼ同じで、器官の相同性が判れば変異を評価するのは難しくない。花序の変異体、葉の変異体なども、器官学的には変化部位は判断できる。大きな果実はイネ科の穎果との相同性が高く、胚乳の変異体の遺伝的支配の機作も同じである。11日PR182便でカガヤンからマニラへ移動し、郊外のラグナ湖とLos Banos周辺をみた後、12日マニラからTG620便で伊丹へ帰国する。

2003年 マニラ APWSS  3/16~3/22 京大の先生同行 院生1名帯同
 16日 10:00発TG621便でマニラ到着13:10、トレーダーズホテルへチェックイン。17日開発会社と一緒にラグナ湖を一周し水田などを視察する。18日会議。19日学会エクスカーション。Tagay TagayからTaal湖を見て、古い教会を訪問後、Ros BanosのIRRIを訪問する。20、21日会議。22日TG620でマニラ16:25発関空到着21:00

 ミンダナオ 8/12~8/17 攪乱環境下の生物多様性調査
 12日 10:45発TG621 で13:35マニラ到着。タクシーでトレーダーズホテルへ移動。13日マニラをPR183便で出発、カガヤンデオロに11:30着、科学技術大学の先生の案内でHourbour Light Hotelにチェックイン。14日ハサーンのモラズ農園でココヤシを調査し、サライの民家(ボルタド)の庭園でヤシと果樹を調査する。カガヤンへの帰路にタゴローン近くの水田でイヌビエを調査する。15日はエルサルドバル近くの海岸湿地でサゴヤシの集団を視察し、モラズ農園でサゴヤシを観察して、サライ方面の水田を視察する。16日スミラオ付近の水田を見た後、マライバライで昼食、高台の畑作地でトウモロコシ畑の雑草を調査する。17日カガヤンデオロ9:50発PR282 でマニラへ11:15着。国際線ターミナルへ移動し、16:20発TG620で関空に21:20到着。

2004年 ミンダナオ 04/02~04/08  ココヤシ多様性調査
 2日 10:45発TG621 で13:35マニラ到着。タクシーでトレーダーズホテルへ移動。3日マニラをPR183便で出発、カガヤンデオロに11:30着Hourbour Light Hotelにチェックイン。Microprapagation社で打ち合わせ。4日日曜ミサのため、午後Trinidadの民家庭園で調査。SalvaSalayで後代育成中のヤシを観察。レンブを見た後、カガヤンへ戻る。5日PKの工場を表敬訪問し、ココヤシ生産の課題を聞く。Trinidadで調査、庭園の図を作成。6日モラズの農園でcv. Markamなどヤシ酒用品種を聞き取り。農園でのトディ採集を見る。Micropropagationで増殖中のcv. Macapunoを観察。科技大の教授と会食し、ホテルへ戻る。7日11時に空港到着、昼食後PR184でマニラへ移動し、TradersHotelにチェックイン。8日モールが休日のためホテルで昼食後、マニラ空港へ。TG620で16:30前にマニラ発、関空へ40分早着する。 

2005年 ミンダナオ 02/22~02/28 ココヤシと雑草ヒエの調査 院生1名帯同
 22日 10:45発TG621 で13:20マニラに15分早く到着。タクシーでトレーダーズホテルへ移動。23日マニラをPR183便で出発、カガヤンデオロに11:30着Hourbour Light Hotelにチェックイン。途中でSMに立ち寄り運動靴を買う。Microprapagation社で打ち合わせ。24日Trinidadの民家庭園でココヤシの調査。午後モラズ農場での調査許可を得るためPKに行く。庭園の植栽を調査。夕刻PK社員とモールで夕食。25日モラズ農場でココヤシの品種を調査。スターフルーツやサゴヤシを見る。26日SalayのBortad庭園でココヤシを調査後、コプラ集積場に近い市民市場で農産物を視察する。住居に植えられたマンゴーの巨木に大量の袋掛けあり。27日カガヤン西方のSantaCruz付近で海岸自然公園を視察後、西の集落の水田で雑草ヒエEchinochloa pictaの調査。有稔株(正倍数体)と不稔株(奇数倍数体)有り。帰路で果実の販売を見る。28日カガヤンデオロ9:50発PR282 でマニラへ11:15着。アキノ空港で国際線ターミナルへ移動し、16:20発TG620で関空に21:20到着。  

2007年 ミンダナオ 3/13~3/18 庭園植物の調査(科研) 学生1名帯同
 13日 10:00 関空発TG621でマニラ13:10着。Garden Plaza Hotelにチェックイン。14日マニラ空港Terminal 2からPR183で10:00出発し、カガヤンデオロに11:30到着。モールに近いDiscovery Hotelにチェックイン。Triniddでココヤシの調査。夕刻モールで 食事。15日Trinidadを視察後JasaanのPK工場を表敬訪問。再度Trinidadで調査後、Salayへ移動。民家の庭と市場を視察した後、Lagonglongで水田調査。Jasaanに近い河口でマングローブとニッパヤシの利用を調査する。16日午前中TrinidadとMolazでココヤシの調査。午後Monticaoへ景観調査に行く。17日カガヤンデオロ12:20発PR182でマニラへ移動、13:40到着。Termial 2からタクシーでErmitaのPavilionHotelへ行きチェックインする。18日午前中ホテルに近いPaco公園で庭園植物の観察。11ころホテルを出発し、マニラ空港Terminal 1からTG620便で大阪関西空港へ19:00到着。帰国。

2012年 ミンダナオ 08/07~08/12 ヤシ園調査
 7日成田ビューホテルで前泊。8日PR431便で9:30成田空港第2ターミナルから出発、13:10マニラ・アキノ空港第2ターミナルに到着。空港は雷雨で国内線への乗り継ぎは混雑する。定刻15:20発PR282便は2時間遅れで出発し、カガヤンデオロに19:00頃に到着。スーツケースが届かず、翌朝にホテルに届く。Marco Hotelにチェックイン。9日モラズ農場とTrinidadでココヤシと庭園植物を調査。午後休息。10日Trinidadの民家でココヤシ調査および聞き取り。リムキッカイのマルベリホテルへチェックインし、同行者を空港へ送り、行き帰りに教会で観賞植物とデフォルメを調査。11日ホテルを9:00に出発し、Salayの集落で庭園植物の調査。カガヤンへ戻る途中に先住民の居住区を訪問。短時間で眺望したのみ。水泳場のリゾートで観賞植物を調査し、リムキッカイの商店で香料植物を購入。種子の有るパンノキの仲間の果実を食べる。12日カガヤンデオロをPR184 で11:35出発、マニラ空港第2ターミナルに13:00到着、国際線ゲートへ移動し、14:30発PR432で成田空港19:55到着、帰国。成田から成田エクスプレスで新宿、新宿からホームウェイ19号で厚木に帰宅。