探検の詳細6 中国西南編2(四川、雲南、貴州、広西、福建、江南)
 中国側の受け入れは上海農学院 

1997年 四川・雲南  9/20~10/11 京大の先生と同行(上海と成都・昆明を経由)

 9月20日 関西空港を11:15にJAL793 で出発し、12:30上海虹橋空港へ到着し、達華賓館に宿泊。
 四川省 21日上海虹橋を10:20発SZ4516 (10分遅れ)で出発し、成都双流空港に12:55到着、成都西蔵ホテルに宿泊。22日成綿高速で綿陽に到着し、臨園賓館にチェックインする。東方の三台県の沪渓鎮を訪問し長江の支流上部の縁で雑草群落を視察し、ホテルに戻る。23日は、綿陽西北方の安県と北川県のチャン族の集落を回り、ホテルへ戻る。幌をかけた達斗(脱穀箱)を撮影する。24日は綿陽北方面へ出て、青川付近石枚へ行く。途中GS近くでツルマメの集団を調査する(6枚撮影)。25日は綿陽から成都へ移動し、西蔵飯店に宿泊する。26日は都江堰から西興を視察する。27日は成都から名山区で畦アズキを見て雅安へ移動し雅安賓館に宿泊する。28日は雅安から炉山県を経て碧峰峡を視察し、雅安へ戻る。29日は雅安から花渓をへて洪雅へ移動し洪雅賓館に宿泊。30日は洪雅から夾江を経て眉山を回り成都へ戻り、西蔵賓館に宿泊する。四川省の山岳部の村落は入境禁止でほとんど撮影もできない。
 雲南省 10月1日 成都から14:40発CJ6441 で昆明へ飛行し15:50到着、金利大酒店に宿泊。2日昆明から8:00発3Q4411 で麗江へ飛行し、観光開発の進む麗江古城で休憩し、金沙江を越えて永勝から寧蒗へ移動する。3日は寧蒗から黄腊を経て沪胡湖へ移動し、蒙蘇山荘(賓館)へチェックインした後、湖岸の格里のモソ族の集落でスリーマ造りを聞き取り、西蔵仏教の野外香炉を視察する。4日は沪胡湖からイ族のログハウスを撮影し、永寧へ移動し、モソビエと麗江ヒエ(ニホンビエ)の栽培を調査し、温泉でソバ粉の入ったパンなどで昼食を取り、傾斜したガレ場でヤブツルアズキの自生を見る。西蔵仏寺と高層平原の花畑を見て賓館に戻る。賓館の服務員は全員モソ族で酒盛りが始まると客の事は放置して宴会している。5日は賓館から峠を越えて黄腊郷でプミ族のタイヌビエ栽培を見る。紅旗付近の農業を視察して、寧蒗へ移動する。6日は寧蒗から戦河、永勝、金官を経て麗江に移動する。戦河付近でユーマイの栽培を見る。金沙江の渡橋部で野生のソバとバナナの露店を見て茂山で麗江ヒエの栽培を調査する。7日は麗江白沙村で作付け体系などを視察する。8日、ラス海付近で大規模な麗江ヒエの栽培をみて、水田で擬態タイヌビエを調査した後、麗江から8:50発3Q4412で昆明へ飛行し9:40到着、金利大酒店に宿泊。9日昆明から8:10発3Q4541で上海虹橋へ飛行。10日上海農学院を訪問し、青浦の農場を視察する。11日上海虹橋から15:00発JL794 で関西空港へ18:05到着し帰国した。


1998年 中国標本館での標本調査 7/26~8/2 京大と北大の先生と同行
 7月26日 難波からラピートで関空へ移動し、11:10発NH159で北京(上海で入国手続き)へ13:10到着、北京農学院の先生の案内で大橋賓館にチェックインする。27日、28日北京植物研究所標本館を訪問し、標本調査後、賓館へ戻る。ヒエ属及びアズキ属の標本調査。北京農学院も訪問。29日北京発12:10の3Q4122で昆明へ飛行し15:00昆明到着、出迎えの昆明植物研究所外事処の車で昆明植物園隣の中国龍都賓館に宿泊する。30,31日昆明植物研究所標本館を訪問し、標本調査後、31日は昆明飯店へチェックインし、翌8月1日に昆明13:35発東方航空MU 5406便で上海に16:20到着する。上海農学院の案内で静安賓館にチェックイン。2日午前中に上海植物園を訪問標本の保管状態を確認して、虹橋空港へ移動し、12:20発NH156便で15:25関空に到着し、帰国する。牧野標本館と京大標本館から北京と昆明への紹介状を得て訪問する。(根拠資料、国外調査ファイル1998.7、腊葉標本ノート)

1998年 貴州・広西・福建 9/29~10/20 京大と北大の先生と同行
 9月29日関西空港11:15発JL793で上海へ到着し、静安賓館に宿泊。飛行中上階の座席で食事中に奥歯が割け、帰国まで我慢して旅行する。
 貴州省 30日虹橋飛行場7:50発FM1455 で貴陽へ移動する。貴陽飯店にチェックイン。10月1日貴陽を8:00に出発、高速で谷脚まで移動後、一般道を龍里、麻芝、新安を経て麻江に到着、市場を見た後昼食。下司のメオ集落を見た後、凱里民族飯店にチェックイン。2日賓館から鴨塘を経て舟渓でツルマメ、青曼で野生アズキを見て凱里へ戻り昼食。西江方面を視察。96年に見た野生アズキの生育地は改変する。3日凱里から雷山を経て山越えの道を通り榕江へ移動。榕江飯店にチェックイン。4日朝ホテルを出発市内を見た後、車民の村を視察、栽麻で野生アズキを観察し、榕江へ戻る。5日はホテルを出て下江を経由し從江へ移動する。風邪か発熱あり。從江招待所に宿泊。6日は從江から平校郷を経て三江へ移動する。降雨のため移動のみ。三江程陽橋飯店に宿泊。7日は飯店を出発し、冠洞の程陽橋婁を視察。塔楼の集落内の石垣にシソ・エゴマの野生種を見る。飯店に戻った後、夕飯はトン族の民家で紅糯飯をいただく。手で握り揉みながら成形して食べる。
 広西省 8日は三江から龍勝の県城に移動し、銀杉飯店にチェックインし、龍脊の梯田を視察する。棚田に適した小型の達斗とチワン族の捕っていたドジョウという呼び名が印象的であった。9日は龍勝から和平を経て桂林へ移動し、灵川付近で水田と周辺を視察する。ほっそりしたヒガンバナの群落を撮影。桂林伏波山荘大飯店に宿泊する。10日は桂林の飛行場から広州へCZ8931で移動する。
 福建省 広州14:45発MF8362で福州へ移動し、東湖賓館に宿泊。北大の先生は広州から帰国。11日福州市北部の畬族の集落を訪問し、住民から植物利用を聞き取り、福州へ戻る。立派なエゴマと食用にするドクダミが印象的で、竹を使った吊り壁、大便の処理に竹篦からティッシュに入れ替わろうとしていた。近代化は都市住民の生活だけではない。12日休息日、午後福州師範大の標本庫を訪問。福州の料理は美味しいが甜さは抑え気味の方がよいだろう。13日福州から閩清、西芹を経て南平へ移動。粘土の切り端を利用した墓地には紙で作った花輪と飾りがある。閩北大飯店に宿泊。通訳が日本語できず、苦労する。南平からの行程を変更し、武夷山方向へ調査地を変更する。上海農学院へ虹橋への迎えを依頼する。14日南平近くの茫蕩山を視察する。15日南平から武夷山へ移動する。途中でツルマメの大群落を見る。武夷山ホテルに宿泊。16日と17日午前中はホテルで休息。17日16:15武夷山発厦門航空IU8551で上海虹橋へ移動。静安賓館へチェックインする。
 18日上海浦東新区の農業の状態を視察、19日松江県で水生雑草を視察する。20日賓館から上海農学院を経て虹橋空港へ移動。17:00発JL794便で20:10関空到着、帰国する。

1999年 江南(上海、浙江、安徽、江蘇) 10/5~10/19 京大の先生と同行
 10月5日 関西空港11:30発JL793で12:50上海虹橋空港に到着、上海達華賓館に宿泊する。上海農学院は上海交通大学農学院へ名称変更。6日賓館から宝鋼港へ移動し、フェリーで崇明島へ渡り、前哨農場を訪問する。午後、干拓地の最前線を視察し、前哨農場招待所に宿泊。7日前哨農場周辺を視察した後、向化鎮の水田を視察し、堡鎮を経て前哨港から宝鋼へ渡り、達華賓館へ戻る。干拓地は12,3年で水稲栽培できるようになる。長江からの主水路を島の北西部から中央に配置し、両側の枝水路をつけ、自然状態で降雨の助けを借りつつ除塩する。畑地化した場所ではアブラナ科作物などをより早期に栽培できる。現在の水鳥のサンクチュアリは、10年後には耕地に変わる。
 8日上海達華賓館を出発し、上海農学院を訪問した後、沪杭高速で杭州へ移動し、浙江大学賓館にチェックインした後、雲栖の茶畑と水田を視察する。9日杭州北方の武庚を経て莫干山へ視察に出かけ、杭州に戻る。10日賓館を出発し、紹興を経て西部の平水江の水田(自然田と通常田)を観察、紹興市街で昼食の後、西南部の育瀦鎮で野外調査し、紹興から杭州へ戻る。11日杭州を出発し、臨安を経て黄山屯渓へ行く。12日は黄山屯渓から休寧と五城を回り、屯渓に戻る。13日は屯渓から黄山へ出かけ海寧を経て屯渓へ戻る。14日屯渓から歙県と杭州を経て莫干山へ移動し宿泊。15日は莫干山から湖州を経て蘇州の湿地を視察し、上海へ移動する。達華賓館泊まり。16日は奉賢県南橋付近で雑草の生育を見た後、金山の状況を視察し、南京路の書店を訪問後、賓館に戻る。17日休息。18日上海で学術交流。19日上海15:30発JL974で関空へ帰国。

2001年 北京・上海(APWSS参加) 5/27~6/5
 5月27日 関空10:00発全日空NH159で北京へ到着、農業科学院招待所へチェックイン。28日会議登録、29日~6月1日まで会議参加。6月2日首都空港13:55発東方航空MU5136で上海虹橋へ飛行し、上海交通大学招待所にチェックインする。6月3日上海奉賢と松江の直播水田を視察する。6月4日交通大学周辺を視察。6月5日上海浦東発12:50全日空NH156便で関空へ15:55到着。帰国留学生の案内で処処を視察する。

2001年 上海・蘇州(上海交通大学との交流事業、調印式) 10/26~10/30
 26日13:30関西空港発東方航空MU516便で上海浦東へ到着、上海交通大学農学院の出迎えで招待所へ移動。27日上海新都市を訪問した後、豫園を視察。28日蘇州を訪問する。虎丘公園と同里古鎮を視察する。29日は交通大学周辺で交流行動。30日調印式を終え、12:35浦東発全日空156便で関西空港に帰国。