藤沢 遊行寺
( 2007年8月12日 )  


総門は日本三黒門の一つである。これをくぐると、なだらかな階段状の参道になっている。参道の両側には木が生い茂り、石段の階段を緑で色濃く陰をつくっていてとても涼しげである。もっとも蝉がうるさいくらいに鳴いていて夏まっさかりだ。

遊行寺は公式には清浄光寺(しょうじょうこうじ)という寺名を持つが、遊行上人の寺と言うことから遊行寺と呼ばれている。宗祖は時宗の開祖である一遍上人であるが、寺が開かれたのは遊行四代上人の呑海上人による。宝物としては国宝「一遍聖絵」、国重要文化財「時衆過去帳」などがあり、境内の宝物館にそれがある。境内には日本三黒門の一つである総門、イチョウの巨木、中雀門、市指定文化財の梵鐘、小栗判官と照手姫の墓などがある。桜、藤、花しょうぶの名所でもある。


境内にある一遍上人像。


境内の放生の池には藤沢メダカが泳いでいる。藤沢メダカとは1999年に環境省の絶滅危惧種に認定された神奈川県のメダカで市内の個人宅から採取されたメダカが放されている。

清浄光寺銅鐘
総高167p、口径92p
鋳造は銘文によると延文元年(1356)。遊行八代渡船上人の時に当たる。遊行寺開山以来、ようやく時宗が隆盛期に達した時代であった。
県指定重要文化財 




オオイチョウ
このオオイチョウは雄株で遊行寺の象徴として境内にそびえ立つ。樹齢は300年〜700年と諸説有るが、市内随一の巨木を誇り、その樹高は16m、幹回りは6.83mにもなり、市の指定重要文化財(天然記念物)となっている。
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