き んばあちゃんの花見山

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■あきば たまみ            2011 牧野出版  

「この世の桃源郷ふくしまにあり」といわれる、福島の花見山。
その花見山から見える吾妻小富士の斜面には、春になるとウサギの形の雪形が現れます。「種まきウサギ」と地元では呼ばれ、このウサギが現れると、地元の農 家では種まきを始めるといわれています。
花見山の創業者の一人であるきんばあちゃんは雑木林だった山に花木を植えて、それを福島の町へ売りに出たのが昭和初期。きんばあちゃんは、毎日、リヤカー を引いて花を売りに歩きました。そして、春になると、たくさんの花が咲く山は、いつしか地元の人が訪れるようになり、「花見山」と名づけられて、無料で開 放されるようになりました。
東日本大震災以前は、毎年30万人が訪れた花見山。この絵本は、リアカーで花を売るきんばあちゃんとそれを一緒に手伝い、冬、山の花を雪から守ったウサギ のももの物語です。震災復興を祈願して2011年7月11日に発行されたものを福島市内の本屋で見つけて手に入れました。
kasaは、この絵本を読んでからは、花見山を「ももりんの作ったお山」と呼びます。きんばあちゃんともものあたたかいお話です。



2011.9.13

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