天 国にいちばん近い島

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■森村 桂              1965 角川書店  

幼い頃に読んだことのあるこの名作を改めて読み直しました。
亡き父親から聞かされた「神さまのいる天国から、いちばん近い島」「神さまと好きなだけ逢えるから、みんなみんな幸せなんだ」。その島をニューカレドニア と信じて東京鉱業の社長に手紙を書き、船に乗せてもらい、いざニューカレドニアへ。数々の苦難、その一方で人の善意に助けられ、とうとう天国にいちばん近 いにちがいない、そう信じることのできる海を見つけます。「お母さん、私は今お父さんに遭った」・・・。いっぱいの想いのあふれるその瞬間がなんともいえ ないよさがあります。
地球の先っぽにある土人島での物語。作者の森村桂さんは残念ながら、2004年に他界していますが、幼い頃に好きだったこの本は、今でも心に届く作品で す。

2010.7.7


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