こんあき

RReturn to Jun-coo's LIBRARY

 


 01
59
■林明子             1989 福音館書店  

2009年現在で79刷の再版がされている人気の絵本です。
テレビ番組で今井美樹さんがおすすめしていたので、買ってみたらホントによかった。
おばあちゃんに頼まれて、さきゅうまちから赤ちゃんのおもりにやってきた「こん」。「こん」は、キツネのぬいぐるみです。
「あき」が赤ちゃんのときからずっとそばにいて、「こん」と「あき」はいつも一緒に遊びました。そんな「こん」の腕がある日、ほころびてしまいました。こ んは、 「さきゅうまちにかえって、おばあちゃんになおしてもらってくる」と言います。「わたしもつれてって」というあき。さあ、二人で電車に乗っての大 冒険です。
電車の旅で二人はたびたび困難に出遭います。そのたびに、こんは「だいじょうぶだいじょうぶ」と、あきを安心させてあげます。しかし、ついに、こんが動け なくなる事態が・・・。それでも、「だいじょうぶだいじょうぶ」と弱々しくもあきを励ますこん。今度は、あきがこんを守っ てあげる番です。二人は無事におばあちゃんのところへたどり着けるでしょうか?
女の子とぬいぐるみが旅をするという愉快な物語。ぬいぐるみのこんは、大切なあきを一生懸命守ろうとし、なによりも不安にさせません。そんな「こん」と旅 をす る「あき」もまた、小さな成長をとげていきます。
絵本の巻頭と巻末には、林明子さんによる「こん」のぬいぐるみの型紙のラフが載っています。「こんを作ってみたい!」という問い合わせも多かったことか ら、 今では、なんと福音館書店のホームページに「こんを作ろう」という コーナーができ、正確な型紙と作り方がばっちり載っていたりします。
林明子さんの絵本はとっても素敵なものが多いですね。kasaは読み聞かせ絵本の「きゅっきゅっきゅっ」(福音館書店)が大好きです。

          59a

2010.221


Jun-coo's LIBRARY