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■有川 浩
2009 角川書店
リュック一つでマンションの前に行き倒れていた彼。
「お嬢さん、よかったら俺を拾ってくれませんか?咬みません。躾のできたよい子です」。拾ってみたら、なんとも料理の巧い好青年。しかも、「道草料理」。
野に咲く草花を見事に料理してみせます。
フキノトウ、フキ、ツクシ、ノビル、セイヨウカラシナ、タンポポ、イヌガラシ、スカシタゴボウ、ワラビ、イタドリ、ユキノシタ、クレソン、ノイチゴ、イヌ
ビエ、スベリユ、アップルミント、アカザ・シロザ、ヨモギ。
さやかはいつしかイツキの世界にどっぷりと浸かっていきます。でも、ある日、イツキは突然のように去っていってしまって・・・。
現代の変わり者?の女流作家・有川浩の書く恋愛は、「図書館戦争」をはじめ、とても生真面目な人物が多く登場します。不器用な生き方の登場人物が多いのが
特徴です。最終章のカーテンコールも心地よい読後感を与えてくれます。
巻末には、フキの混ぜごはん、ノビルのパスタ、タンポポの茎の炒め物&葉っぱの炒め物、葉っぱのおひたし、花のテンプラ、ヨモギのチヂミ、ヨモギの油揚げ
サンドのレシピも付いています。
2009.11.25
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