葉桜の季節に君を想うということ

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歌野晶午    文藝春秋  2003

歌野晶午は、東京農工大学農学部出身のミステリー作家。『葉桜の季節に君を想うとい うこと』は、2004年度の『このミス』こ と『このミステリーがすごい大賞』の堂々、第1位の作品。最近、ようやく文庫落ちしました(2007年)。ちなみに、伊坂幸太郎の『重力ピエロ』がこの年 の3位です。
タイトルの趣きに惹かれて買った本ですが、読んでみて非常に面白かった一冊です。ミステリーの醍醐味は「意外性」だと思います。それは、驚きの結末に「な るほど!!」と思わされたりだったりしますが、『葉桜・・・』の場合は、「畜生!騙された!!」系ですね。読んだことのある人はわかると思います。実写化 不可能な騙しのテクニック。ネタばれにならないよう、成瀬探偵が活躍する物語とだけ紹介しておきます。
殊能将之の『ハサミ男』も同種の騙しのテクニックが使われています。


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