ジュニア テニス

素手の競技

 どんなスポーツであれ高価な物を身に付けても、それを自由自在に操れる自分自身のイメージが身体全体から涌(わ)いてこなければ宝の持ち腐れになります。すなわち、手足はもちろんのこと身体全体から身に付ける用具を自由自在に操れるようになることがたいせつです。
 テニスはラケットを用いて競技を行うスポーツです。前記に例えるとテニスではラケットを身に付けることになります。そして、ラケットを自由自在に操れることが上手くなることの秘訣です。
 それでは、どうしたらラケットを自由自在に操れるのでしょうか?ラケットを身に付けるといっても、背負うわけではありませんよね。もちろん、手に握ってプレイをしていると思います。ラケットを手に握ってプレイをしているのであれば、少なくても手の動きどおりに打てなければなりません。が、思いどおり打てないのが現状ではないかと思います。それは、ジュニアのみなさんは指導者や先輩、上手いプレイヤーのラケットの振りを見てただラケットを振っていることや指導者の方ですぐにラケットの振りを型に固定させることが上手くラケットを操れない現状をつくっていると思います。
 では、その解決方法をお教えします。それはラケットを使わないで、素手でプレイすることです。すなわち素手=ラケットになることです。手のひら感覚でボールを操れることがラケットを握ってもボールを自由自在に操れることにつながります。素手のプレイではボールを掴(つか)んで投げることを意識して行ってください。ボールの掴み方は上で掴む、横で掴む、下で掴む等いろいろありますし、フォアで掴む、バックで掴むがあります。また、ボールの投げ方は上で投げる、横で投げる、下で投げる等いろいろありますし、フォアで投げる、バックで投げるがあります。
 ここで注意しなければならないのは、手のひらでボールを打つのではなく、次の頁以降で解説しますが、ボールを掴んで投げる意識が必要です。
 また、素手の意識が次々頁からの基本の基礎となっていますのでしっかりと覚えてください。

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