ジュニア ソフトテニス

攻めの陣形

次にソフトテニスでの攻めの陣形について解説します。攻めの陣形とはラリー中で自陣にボールがあるときの陣です。ただし、サーブとレシーブの際はラリー中と異なる陣形をする場合が主です。それぞれの陣形については、雁行陣、平行陣(ダブル後衛、ダブル前衛)及び両前後衛陣等があります。
 それではそれぞれの陣形の特性を説明します。
 最もオーソドックスな陣形は雁行陣です。雁行陣では前衛、後衛とそれぞれ専門に陣を取ります。日本ナショナルチームの戦術や国内試合や国内指導者の競技指導のほとんどは同陣形です。
 次に平行陣のダブル後衛の陣ですが、この陣形は自陣前衛のポイント力が期待されない場合や相手前衛を攻める場合に陣を取ります。ジュニアの試合や女子の試合に多いようです。
 次に平行陣のダブル前衛の陣です。2004年12月のアジア選手権で中華台北や韓国ナショナルチームが鮮烈に披露し、日本男子選手は完全に歯が立たなかったどころか、進みゆく他国のプレースタイルに衝撃し、今までのプレースタイルである雁行陣や打法が否定されたかのような動揺が走りました。
 戦術は一打で決めるスタイルの中華台北や韓国に対し、日本は3球目攻撃とかポーチという従来のスタイルであり、打法では横面のフラットストロークという打法ができている同国に対し、日本の前衛は縦面ボレーが主で横のボールに対応できていません。また、擦(こす)りあげるドライブ打法が主であり、どちらも同国のダブル前衛陣形に対応できていませんでした。
 日本はこのことを機会に他国の陣形や打法について研究しなければなりませんでした。また、従来の打法の指導法や競技方法の見直しにやっと本腰を入れてきました。日本のお家芸の戦法や指導法は見直しせざるを得ないことになっていったのです。
 現在は、やっとですが、諸外国に対応できるようになっているようです。
 次に両前後衛陣ですが、究極の陣形は相手の陣形によってオールラウンドに変えられる陣形です。すなわち、同国のように前後衛どちらもできる陣形です。






雁行陣@(両後衛が正クロスの場合)       雁行陣A(後衛同士(自陣右))がストレートの場合      平行陣(ダブル前衛とダブル後衛)

  

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