自分自身を理解するために



このホームページは、たてまえ上、実際の人間について述べたものではなく、人造人間について述べたものです。そこで、どこが実際の人間と違うのかを整理しておきます。

実際の人間はもっと単純
このホームページは、回路を画面と交点などに区分しています。しかし、実際の人間には、そんなものはありません。ただ、ニューロンがずらりと並んでいるだけです。脳深層部や脳表層部、脳前部も全部繋がっています。しかし、何の区分もないと、考えのよりどころがなくなります。そこで、いくつかの機能に分解しているのです。(一般的には、見え方の違いで脳を区分しています。しかし、このホームページでは、機能の違いで脳を区分しました。)

実際の人間はもっと複雑
実際の人間は、いうまでもなく数え切れないほど多くの化学物質のバランスが保たれたシステムです。回路を形成するにしても、消去するにしても、多くの化学物質が関与しています。一方、人造人間には、数種類が代表として示されているのみです。ミクロな構造にこだわらず、マクロな視点で解釈するのが、このホームページの目的なのでご了承ください。

ちなみに、人体が複雑な原因は、自然界の中で徐々にバランスが保たれていった結果なのかも知れません。しかし、複雑でなければならない要素もあります。例えば、「 伝達 ⇔ 抑制 」のように2つで制御すると、変化が断続的になってしまいます。一方、条件を増やして「 伝達 ⇔ 少し抑制 ⇔ 強く抑制 」のようにすれば、滑らかな変化が期待できます。(自動車にたとえればアクセルとブレーキのみで走行するよりも、ギアチェンジがあるほうが滑らかな運動ができるのと同じです。)

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