推理小説で、直ちに犯人を言い当てる方法は・・・

「本の最後のページ(結論)から読む」です。

そもそも作家の多くは、全体像から話を考えて、微細な事柄へと思考を展開させます。逆に読者は、微細な事柄から読み始めて、徐々に全体像が見えてきます。

ところで、思考には、作家のように全体像から考える方向と、読者のように微細な事柄から考える方向があります。

まず、物事を全体像から捕らえる思考形態は、外形から絵を描くように、ゆがみの少ないものになります。一方、微細な事柄を積み重ねて全体像に到達する思考形態は、「部分」は正しくても「全体」がゆがむ傾向があります。ただし思考は、多少ゆがんでいたほうが面白いものです。また当然、推理小説も、始めのほうから読まないと面白くありません。

あなたの思考は、どっちのタイプ?

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