哲学の部屋-4

ふろく

B新しい概念

「クオリア」などの新しい概念を導入するときの注意点を考えてみます。

神様の例 : 例えば、「人間は、どのように誕生したのか?」という未知の事象に対して、「神様が作った!」という新しい概念を用いると、表面的な問題は解決します。しかし、「神様は、どのように誕生したのか?」という未知の事象が生じてしまいます。そしてこの疑問は、最終的に自然現象で説明できるまでつきません。

人間の誕生?<未知の事象> ← 神様?<新しい概念> ← <自然現象>

また、これを自然現象(例えば進化論)で説明できるとしたら、「神様」という概念は必要なくなります。

人間の誕生?<未知の事象> ← −−−−−−−−−− ← <自然現象>

クオリアの例 : 例えば、「心って何?」という未知の事象に対して、「クオリア」という新しい概念を用いると、表面的な問題は解決します。しかし、「そもそもクオリアって何?」という未知の事象が生じます。そして最終的に、自然現象で説明されるまで、この疑問はつきません。

心?<未知の事象> ← クオリア?<新しい概念> ← <自然現象>

また、これを自然現象で説明できるとしたら、「クオリア」という言葉は必要なくなるかもしれません。

心?<未知の事象> ← −−−−−−−−−−− ← <自然現象>

ノースのつぶやきのコーナー

「心」に関して新しい概念を用いるときは、少なくてもニューロンのみで再現できるものでなければ意味が無いように思われます。

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