哲学の部屋-3

回路の扱い方

A回路の複雑さ

色々な回路を、複雑と単純の違いだけで分類してみます。

人造人間の回路 : 人造人間の回路は、次々に発生する複雑な情報を、次々に単純な記憶へと収束していくシステムです。一方、単純化した記憶は、次々に再現して組み合わさり、複雑な情報になります。そして、この単純化と複雑化が並行して繰り返されます。(なお、このシステムは、我々人間と同じだと思われます。 / 下の図は、複雑な情報から単純な「りんご記憶」が形成し、それが他の単純な記憶と組み合わさって複雑な情報になる様子です。)

学習するロボットの回路 : 学習するロボットは、人間と同様に「複雑な情報」を「単純な情報」へと収束していきます。ただし、単純化した情報を組み合わせることはありません。(しかし、今後に期待できます。 / 下の図は、複雑な記憶から単純な「りんご記憶」が形成する様子です。)

コンピュータの回路 : ちなみに、コンピュータの回路は、もともと単純なものだから、一見して複雑に見える人間の回路に近づけるために複雑にする傾向があります。(しかし、単純化の方向に収束点があるのに対して、複雑化の方向は、無限に拡散していくだけです。研究者は、どこまでいってしまうのでしょうか・・・。)

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