哲学の部屋-1
B多数の観察
多数の人間(人造人間)が存在するとき、「すべての人間で共通する記憶」と「それぞれの人間で相違する記憶」を分類してみます。
すべての人で共通する記憶 :
同じ情報源 : 記憶とは、同じパターンを再現する仕組みです。よって、同じ情報源からの刺激は、すべての人で共通の記憶を形成します。
同じ身体 : 基本的に、すべての人の身体は同じ構造なので、体の形、色(光に対する反応速度)、味(身体の化学物質の過不足により生じる身体の変調)などは、すべての人で共通のパターンを示します。よって、これらは共通の記憶になります。
それぞれの人で相違する記憶 :
記憶の種類と数 : 記憶の種類や数は、それぞれの人で違います。
神経興奮の程度 : 同じ記憶であっても、その強弱は、人によって違いがあります。