[ さらなる探求-3
Cエネルギーの行方
エネルギーの種類 : ニューロ回路に使用されるエネルギー源は、2種類あります。ひとつは、神経興奮で発生する電気エネルギー、もうひとつはATPです。
電気エネルギーは、ドミノで言えば倒すエネルギーに使用します。(衝撃、活性化エネルギー) ATPは、ドミノで言えば、立てるエネルギーに使用します。(位置エネルギー、ポテンシャルエネルギー) |
ニューロ回路は、ドミノ倒しと同じ仕組みです。エネルギーは、「電気の発生(伝達)」と「回路の形成・(あるいは消去)」に使用されます。
エネルギーの分配 : 電気エネルギーに着目すると、一定量発生した電気エネルギーは、「電気の発生」か「回路の形成」に使用されます。(つまり、「電気の発生」が減れば「回路の形成」が多くなります。)
シナプス前抑制 : ちなみに、神経興奮の抑制には、電気が発生する前に伝達を止めるシナプス後抑制と、電気が発生してから伝達を止めるシナプス前抑制があります。発生した電気エネルギーは、保存則により消滅したりせず、伝達に使用されない分、回路の形成に使用されます。(回路の形成能の上昇)