[ さらなる探究-1

異種システム

B脳重と体重のバランス

「脳の大きさ」と「体の大きさ」 :

脳を大きくすると回路をたくさん形成し(回路の形成能-高)、体を大きくすると神経興奮がたくさん発生する(神経興奮の伝達量-多)というイメージで説明します。

脳の比を大きくすると・・・回路の形成に神経興奮が消費され、筋肉を動かせなくなってしまいます。(回路の形成が優勢。
脳の比を小さくすると・・・行動力は増しますが、あまり多くのことが記憶できません。(筋肉の収縮が優勢。

つまり、「記憶」と「運動」のどちらかを手にしたら、どちらかを手放さなければなりません。「人間」は、記憶を手にした結果、筋力が他の動物に劣ります。

話を広げます・・・「鳥」は、大脳に比べて小脳の比が大きいシステムです。一般に、大脳が小さい理由は「体を軽く保つため」という説明がなされますが、それに加えて「回路の形成による神経興奮の消費を抑えるため」でもあります。鳥は飛ぶために大量の神経興奮が必要なのです。よって、回路の形成能を高めてしまうと、神経興奮が足りずに飛べなくなってしまいます。だから鳥は、記憶の種類を「運動の記憶(小脳)」だけに限定しているのです。また大脳は、記憶する時期も限定し、「生まれたとき(刷り込み)」と「発情期」だけ記憶力が高まります。

ちなみに、脳と体の比率を一定にして、全体の大きさを変えて見ます。例えば、「ネズミ」と「ゾウ」の比較です。脳も体も小さくすれば、記憶は、全体的に繊細なものになります。一方、脳も体も大きくすれば、記憶は、全体的に大雑把になります。


男性型と女性型 :

男女が引かれあう理由については既に説明しましたが、記憶は相対的に意味を成しているから「男の心」や「女の心」があるわけではありません。しかし、男女の化学物質の濃度の違いは、神経興奮の発生量を変えてしまいます。

  男性型 : 子供-神経興奮の発生が優勢。(女性物質の不足による。) → 大人-神経興奮のバランスがよい。
  女性型 : 子供-神経興奮のバランスがよい。 → 大人-神経興奮の発生が優勢。(ホルモンバランスの乱れによる。)

そして、その結果、男性と女性の記憶形態には違いが生じます。(大人と子供で神経興奮の状態が違いますが、子供にスポットを当てます。)

記憶の繊細さ
   男性 : 子供のころに大雑把な記憶、成人するに従って微細な記憶を作ります。(大雑把だが、ゆがみが少ない思想です。)
   女性 : 子供のころから微細な記憶を作っていきます。(繊細だが、大局を見通せない思想です。)

運動能力
   男性 : 落ち着きがないが、、運動は得意です。
   女性 : おとなしいが、運動は苦手です。

視覚と聴覚
   男性 : 視覚型です。言葉が下手です。
   女性 : 聴覚型です。言葉が得意です。よって、コミュニケーションが得意です。

視点
   男性 : 遠くにあります。よって、空間的な位置が捕らえられるようになります。
   女性 : 近くにあります。よって、身近なことにこだわります。

同化
   男性 : 大きいもの、活動的なものなどに対して同化しやすくなります。
   女性 : 小さいもの、細かなもの、色彩などに対して同化しやすくなります。

「こんなイメージで・・・」のコーナー
分布 : ちなみに、男性と女性とどちらが背が高いかといえば、男性だと答えて間違いないと思います。一方で、私の身長は165cmですから、およそ世の中の半数の女性は、男性である私よりも背が高いはずです。つまり身長は、「男性の身長分布」が「女性の身長分布」より背の高いほうにずれているというのが正しい表現です。

一方、男女の記憶形態も同様に分布します。でも、まどろっこしいので「分布」という言葉は省略しました。(つまり男性型の女性もいれば、女性型の男性もいます。)

一段上のページへ