Z 脳内構造の解釈-1

構造の当てはめ

@脳深層部、脳表層部、脳前部

脳深層部 : 実際の人間の構造では、大脳基底核大脳辺縁系視床海馬扁桃核など)が当てはめられます。一般に、爬虫類の脳とも呼ばれ、「本能などをつかさどる脳が集まっている部分」として解釈されています。

このホームページでは、脳深層部は「情報の交差する記憶の形成部」として解釈しています。

脳表層部 : 実際の人間の構造では、大脳新皮質小脳を当てはめます。

なお、網膜画面の投影面に視覚野、蝸牛画面の投影面に聴覚野、半規管画面の投影面に小脳、臓器画面の投影面に前頭前野、筋肉画面の投影面に運動野、皮膚画面の投影面に感覚野をあてはめます。

また、記憶の交点の定着部は、前頭前野の周辺の前頭葉、運動野、感覚野の周辺の頭頂葉、聴覚野周辺の側頭葉、視覚野周辺の後頭葉、そして小脳が当てはまります。ちなみに、蝸牛・半規管画面の投影・定着面(聴覚野-側頭葉、小脳)は、「画面が点」だから画面と交点の区別ができません。

脳前部 : 実際の人間の構造では、前頭前野(前頭連合野)が当てはめられます。一般に、前頭前野は「高度な思考をつかさどる部分」として神秘的に解釈されています。

一方、このホームページでは、脳前部は「既存の記憶の組み合わさる部分」でしかありません。

なお、脳前部は臓器画面の投影面でもあります。しかし脳前部は、脳表層部の中で唯一、回路の形成能が高い不安定な環境なので、安定な記憶を定着させることができません。(つまり、臓器の位置や匂い、味などの記憶は、不明確で曖昧なものになります。)

交点の位置 : 記憶の交点は、およそ情報の重心といったイメージです。

また、記憶は交差して形成するので、左末梢画面の投影は脳右部へ、右末梢画面の投影は脳左部へ投影されるときに関連性の高い記憶が形成します。そして意味のある記憶ほど回路の密度が高くなり、記憶として生き残ります。

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