Y 精神構造の解釈-4

自分とは・・・

A言葉

視覚記憶と聴覚記憶 : 言葉を考える前に、視覚記憶と聴覚記憶の違いを整理します。

視覚画面は、刺激を面で捕らえるため、情報源からの刺激を一度に多く受信できます。しかし、内部の興奮において、神経興奮が拡散して再現力が弱まる特徴があります。

聴覚画面は、刺激を点で捕らえるため、情報源からの刺激を多くは受信できません。しかし、内部の興奮において、再現力が弱まらない特徴があります。

つまり、視覚記憶は外部からの情報の認識に適しており、聴覚記憶は内部からの情報の認識に適しています。


意味の再現 : 言語記憶は、聴覚記憶の中で「少ない回路」で「多くの意味」を持ったものです。

一方、記憶は、必ずしも画面に再現する必要はありません。そのつながりだけを再現すれば、意味のある再現になります。

「こんなイメージで・・・」のコーナー

心とは・・・ : 「心」は、外部の情報源の有無にかかわらず変化するので、内部の情報の影響が強いといえます。そして、内部の情報は、聴覚記憶の影響が強く、中でも多くの意味を持った言語記憶の影響が強いといえます。つまり、「心」の正体は、言語記憶が次々と再現し、新たな組み合わせを生じることなのです。

(思考実験 : ちなみに、このことを実感する方法があります。それは、言葉を使わずに「自分って何?」と考えることです。ただし、「自分」という言葉も「何」と言う言葉も使用してはいけません・・・。使用時間 3分程度。)

不確定性 : 記憶は、共通性と関連性のあるものが再現していきます。よって「心」は、ある程度、読むことができるように思われます。一方、どんな組み合わせで何が再現するかは確率によります。よって「心」は、読みきることができない不確定なものでもあります。

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