X 命の作り方-1

神経興奮の伝達量の恒常性

@抑制の回路

時々刻々変化する情報源からの刺激の強弱に対して、神経興奮の伝達量を一定に保つために、抑制性ニューロンを使用します。

抑制の回路 : 抑制性ニューロンは、興奮すると発信先のニューロンの興奮を沈静化します。逆に抑制性ニューロンが沈静化すると、抑制を解かれた発信先のニューロンが興奮します。これを「抑制の回路」と呼ぶことにします。

暗画面 : 網膜画面に、抑制の回路を平面に並べて暗画面を作ります。暗画面は明るいほど沈静化し、暗いほど興奮する画面です。明画面のほかに暗画面があることで、明るくても暗くても、一定の神経興奮を伝達することができます。また、暗画面は、「黒」の記憶を作ることもできます。

なお、、蝸牛画面にも抑制の回路を使用して、音に反応する音画面のほかに静に反応する静画面を作ります。すると、うるさくても静かでも一定の神経興奮を伝達することができます。また、「静か」の記憶を作ることもできます。

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