W 思考の作り方-2

記憶と情報の関係

A記憶と情報の共通性

情報と記憶の共通の程度によって、記憶の再現や、神経興奮の密度がどのように変化するかを見てみます。

共通性が極めて高い場合 : 共通性が極めて高い情報と記憶は、混線します。これにより情報の幅広い照合が可能になりますが、細かな区別が付けられなくなります。

共通性が高い場合 : 情報と共通性の高い記憶は、連鎖的に再現します。

共通性が適度に低い場合 : 共通の程度によって回路の使用量が増えると、神経興奮が拡散して密度が低下します。

共通性が低い場合 : 共通性がなければ、情報の伝達が停滞してしまうので、神経興奮の密度が上昇します。

「こんなイメージで・・・」のコーナー

疑問と解答 : 情報に対して、共通性が高い記憶がなく、伝達の停滞が生じた状態が「疑問」。疑問に対して共通性の高い情報が生じ、神経興奮の密度が低下した状態が「解答」。


「ゆとりのある人だけよんでね・・・」のコーナー

単位時間当たりの回路の使用量 : 神経興奮の密度は、回路の使用量で変化しますが、このことは、単位時間当たりの回路の使用量でも同様に考えることができます。つまり、情報の流れが速いときには、単位時間当たりの回路の使用量が増加して、神経興奮の密度が低下します。逆に、情報の流れが遅かったり停滞したりするときには、単位時間当たりの回路の使用量が減少して、神経興奮の密度が高まります。

一段上のページへ