V 情の作り方-1
@神経興奮の始終
脳内で興奮できるニューロンの量には限界があるので、末梢画面で発生した神経興奮は、伝達されたあと、どこかで消失させなければなりません。そこで、神経興奮の発生点と消失点を明確にしておきます。
すなわち、神経興奮の発生点は「末梢画面(筋肉画面を除く)」で、消失点は「脳深層部・脳前部(回路の形成)」と「筋肉(筋肉の収縮)」です。
伝達途中の発生と消失 : 一方、神経興奮の伝達は、発生と消失の連続です。この発生と消失は、部分的に見れば、増幅したり減衰したりします。しかし、恒常性が保たれたシステムでの神経興奮は、全体的にみると一定量伝達します。
なお、記憶によっては、増幅型の回路の割合が多いものや、減衰型の回路の割合があるかもしれません。しかし、このホームページでは、混乱を避けるため、すべて平衡型とみなして説明します。