T記憶の作り方-1

記憶の原理

Aニューロ回路

回路の形成 : 一列に並べたニューロンの一箇所に刺激を与えると、ニューロンは、時間差をおいて連鎖的に興奮して回路を作っていきます。このとき、一つ一つのニューロンには回路を伸ばす方向が決められていないので、刺激の向きと逆方向にも回路を伸ばして双方向の回路が形成します。

ただし、「先に興奮したニューロン」は、「後に興奮したニューロン」よりも先に、周囲から回路の形成に必要な原料や空間を使用してしまいます。そのため、「先に興奮したニューロン」は「後に興奮したニューロン」に対して多くの発信部を伸ばします。よって、形成した回路は、興奮した順の方向へ密度が高い回路になります。



神経興奮の伝達 : つまり、ニューロ回路は、興奮した順の方向に神経興奮の伝達量が多い、双方向の回路です。


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