T記憶の作り方-1
@ニューロン
受信部と発信部 : まず、すべての話の根源になるニューロンの説明をします。 ニューロンは、回路の構成単位で「神経興奮の発生・伝達」と「回路の形成・消去」を行う能力があります。また、このニューロンは、刺激や伝達物質を受け取る受信部と、伝達物質を伝える発信部に分解・単純化して考えることができます。
伝達の方向性 : 受信部と発信部が別なので、神経興奮の伝達のしやすさに方向性ができます。(これができないと「時間」に関する記憶ができなくなります。)
消去の仕組み : 一方、ニューロンとニューロンの間には隙間があります(シナプス)。この隙間という単純な仕組みのおかげで、回路の形成だけでなく消去が容易になります。(もし隙間がなければ、癒着した細胞をを切り離す仕組みが必要です。そうしなければ回路の消去ができなくなってしまいます。)