認知の部屋-1

認知

E情報の不明確性

通常、1つの情報源に対して、さまざまな食い違いが同時に生じるはずです。しかし、漠然としたままでは科学的でないので、分類してみます。

ニューロンの特性によるもの : 神経興奮の拡散(例 錯視)、
                      伝達の時差(例 雨の記憶、残像) など。

組み合わせの特性によるもの: 共通性の高い記憶によるゆがみ(例 誤認)、
                      関連性の高い記憶によるゆがみ(例 誤解)、
                              
                      不確定な神経興奮の発生(例 幻聴)、
                      不確定な組み合わせ(例 幻覚)、
                              
                      情報源や記憶などの欠損(例 幻肢、痴呆) など。

まず、「ニューロンの特性」による食い違いと、「組み合わせの特性」による食い違いに分類します。

ニューロンの特性によるもの :

ニューロンの特性によるものは、さらに、「神経興奮の拡散」によるものと、「伝達の時差」によるものなどに区分できます。前者は、非常に多くの「錯視図」を説明できます(参照 第[章)。また、後者は、例えば「球体に近い雨粒(情報源)が、線状(情報)に見える現象」のことです。

組み合わせの特性によるもの :

一方、情報は、極めて共通性の高い記憶を再現するため、幅の広い認知が可能です。しかし、似ていれば何でも再現してしまうため、誤認の原因になります。また、さまざまな関連の記憶は、実際の像をゆがめます。

なお、記憶は、確立の影響をうけるので、突然、幻聴のような脈絡のない再現が生じたり、幻覚のような脈絡のない組み合わせが生じたりもします。

また、、例えば、「幻肢痛」などは、抹消画面の欠損と、記憶が一致していない状態として解釈できると思われます。

なお、「どこの情報に食い違いがあるのか?」、「いつの情報に食い違いがあるのか?」は、考慮事項でしょうか・・・。

場所の違い : 情報源?-抹消画面?-中枢画面?-交点?
          個体内?−個体間?

時期の違い : 先天的?-後天的?

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