復興庁が後援している「夢の国東北プロジェクト 沿岸地域縦断起業家スクール」の陸前高田を会場とする講座へ参加してきました。対象者は被災地復興のため東北で起業を目指す方、新たな事業に取り組む方、地域の魅力を全国に伝えたい方、地域の活性化に取り組む方などで、地域のみならず全国とつながりをつくり、夢を実現する方法を実践的に習得するものです。また、お互いのノウハウやアイディアを持ち寄って協力し合いながら地域資源を最大限に活かし、「夢を実現へ」と創造していく場となっています。「個々の人間が諦めないで夢が実現するまで頑張る」当たり前のようですが奥が深いのです。
大槌町で旅館を営む女将は、自分の旅館の再建でも大変なのに、町全体の復興構想を提案し、共感する県の方がイメージを絵や写真使って資料にまとめ、アメリカで講演してきたそうです。魅力ある地域に戻したいという熱意がビンビン伝わってきます。
陸前高田で印刷屋を営む方は、家族が分散し娘さんが東京で暮らしている。街をどのように再生できれば、家庭の基盤をどのように築けば娘が安心して早く戻ってこられるのか。「娘と一緒に暮らしたいという夢」を叶えさせてあげたい。何とかしてあげたい。
会社の重責を担う男性は、家族を失い気落ちしながらも会社の再建を優先させ、目処が立ったところで辞職し、新規にトレーラーハウスでの宿泊業をめざしている。悲劇を思い出したくないので前だけを向いて頑張りたいと言っていました。
写真は懇親会参加者です。多くの方と名刺交換し、互いの夢、現在取りかかっている事業等を話す機会がありました。熱い思いが伝わってくる方々ばかりです。
次回(12月)は気仙沼での開催に参加する予定です。夢をA3用紙1枚に、キャッチコピー、事業の背景、ビジョン、コンセプト、特徴、終始計画、今後の課題等を纏め発表する宿題がありますが、前述したような方々が多いのでワクワクしています。
そもそも、地元の1年後輩が30数年ぶりに突然陣の里へ尋ねて来て、特別講座のお誘いを受けたのがきっかけです。人との出会いや思いやり、ご縁を大切にしていきたいです。
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