芦原空手を学ぶ者へ「いのちの言葉」(福昌堂)より

芦原空手を学ぶ者は、これから言う事を忘れずに精進してほしい。

 現在、空手の活動については、世間から厳しい評価がされつつある。会員は、 自分の行動が常に周囲から観られており、そこから空手に対する評価がなされる ことを自覚すること。次代の核になる若い人に、みんなの知恵と知識と時間を提 供してバランス良く育てる。協力し、助け合うことによって社会の活力になり、 社会に貢献できるよう努力する。
 道場に来て、昔は昔は、と言う人に限ってその途中が抜けている。自分を強調 したいばかりに、昔のことを大きく言って自分を大きく見せたがる。昔のことを 話しても、後輩が興味を示さなくなってくると、だんだん話を大きくする。こう いう人はさみしい。自分の世界に酔わないこと。
 口で大きなことを言う人は、必ず後で恥をかく。上には上がいる。常に自分自 身を見つめ直すこと。
 芦原会館は、昔を振り返るのではなく、これからのカラテを目指している。も っと前向きに、これからどうするかを考えるクラプであってほしい。
 後輩が先に帯を取ったからといってめげる人もいるが、長いカラテ修行の中に あって、それは小さなことである。常に上を目指し、チャレンジし続ける。
 社会人の会員も多くなってきている。これから先も、もっとスマートなクラブ を目指そう。

・新しい時代二十一世紀を迎え、支持と協力を確たるものとするよう、一層の努 力と研鍍をして行く。

・カラテを通して、礼節の重要性と社会生活に必要な基本技術を学ぶ。

・自主トレーニングは体力気力を充実させ、主体性の芽を伸ばし、創造性を生み 出す。

・各自テーマ(課題)にチャレンジして、自己を高める。

・創造力、独創力の基礎になるよう心技体の探求と向上をはかる。

・常に安全を第一に考え、危険のないよう十分注意してトレーニングする。

・同じ失敗は繰り返さない。反省のない人は、必ず行き詰まる。

・新しいものを生み出し続ける柔軟性を持つ。

・疑間点を常に見出す。欠点を直し利点をさらに高める。

・目標は、その都度変化させながらチャレンジする。