山と町内会長


大きな山が、
大きな大きなそのままな大きさで
な〜んと
移動が出来るようになったのさ

その為に その山ちゃんが通る道が大きくとられ
凹凸も整備されて

のしっのしっと動く山ちゃん

見てるとチョッと恐いかも

過ぎ去るまでは太陽をさえぎる時間帯もあるんだよ
そして急ぐ人も向こうに行くのは過ぎ去るまで待たないといけないのさ

えっ?山が何か言ってる
「重い〜 誰か中身をくり抜いてくれないかな
軽くなりたいよ〜」

えっ無理だね〜
と、町内会の会長が言う

えっ、だめ?
と、山ちゃんが言う

くり抜くのは無理だけど
君が散歩をするのを僕らが見慣れればいいと思いませんか?
そうすれば君も周りを気にせず動けるからチョッとは気が楽になり
重さも気にならないかも
と、町内会長

え〜こんなに僕が大きいのに
目の前を動いてて気にならなくなれるの?
信じられないな
いい考えがある
動く時は夜動こうかな
なら昼より目立たないでしょう?!
と、山ちゃん

いやいや止めて
夜動ごかられたらもっと恐いよ
と町内会長

そう、じゃみんなが見慣れてくれるのを待つよ
そして気が楽になったら
今度は!空を飛べるようになるかもね
と、山ちゃん

「うんそうかも 君ならやれるかも」と
心の中で思う町内会長でありました