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弱気な道

ゾウ
四角
トンボ
かごの中の落ち葉

野外芸術
ヨーヨーは可愛い

炭酸
道を覗く

夏休み



キリッとしようにも夏

蝶ではなく
人と犬
殺伐とした心
おじいさんの庭
もしやと思う

弱気な道


こちらから行くには想いが必要でも

向こうからくるには何事もなく通り過ぎてゆく道がある

でもそこに出くわすには晴れた日のたっぷりとした日

でなければ じゃまにもならず 道にもならず

枯葉たちのこすれる音にも下に隠れてしまうほどの

弱気な道 その小道から外れる水飲み場だけが奥深さを演出してくれ

その隅までが もどる必要のない すべて景観の中

やっと馴染んだような道となり

それならばと さらに 

曲がりくねってっては

人ごみの中に 伸びてゆく 道

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ゾウ


木の根元がゾウの足に見えてからは

森と友達になりたい

横目で4本づつを一塊で数えたら

それっぽくゾウの数に見立てられる木が潜んでて

そこから上を見るのはその先の展開が未知でベンチで嘘寝

でもゾウの目は優しいんだと知って眠りについたからって

空から大きな長い糸を道に垂らしては
実寸を図るやからの思いが森の木にからまってしまって

思いのままに動けなくなったゾウなのに

やっぱり ゆったりしてる

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四角


夏の終わりに水遊び場の管理棟が撤去され

そのバラックの後が棒で引いたのかと思うほど
ぶっきらぼうに管理棟分の区画の四角い線が
現れる

今度の夏にもここに建つのが決まってるようでも
それまでは視界が広くなり

四角い跡が緊張感を排除できないでいる
寂しいし可愛いい

ここまでくっきりだと
雪にもめげないつもり

来年にはここで遊ぶことのない子も

どこかで「あっ四角だ」って

覚えた形

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トンボ


最高気温と最低気温との狭間にトンボが現れる

道行く人たちを喜ばせながら 元気

寂しさも 少し

空は青 陸は緑 いい天気

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かごの中の落ち葉


自転車のかごの中に落ち葉がたくさん落ちてて

飛んできたのかもしれない

やがてまたどこかに飛んでゆき

残された底の落ち葉は

上の落ち葉がなくなったからといって
干からび 寂しくなってくのは変わらない

でも そんなでも

子供達のお宝を入れる籠になるには

もっともっと乾いた落ち葉になれるは

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野外芸術


野外芸術がどんどん増えて

玄関か作品なのかさえ分からなくなった今

ぶつかりはしないかとハラハラしても

匂いがしないので 今日もぶつかりはしなかったさと

お得意のスルー

どれだけ素晴らしい作品もそこの地名ほどには
有名ではないぐらいが良いらしく

地名を気に入った作品はそこにいついては
人を化かしては楽しんでる

そんなこんなやを作者に届けと

空高く 見上げる

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ヨーヨーは可愛い


ヨーヨーはしぼんでも可愛いのに

それより雨に当たっては夏のぬるい雨が好きだと
言えた昔から今日までの時の流れは
若い汗や涙が混ざったところで

増水した川の流れほどには 濁る水ほどには音を起てないので 
しぼんでるのか膨らんでるのか分からない

とまってるのかさえ地球上であってもいい当てれない

縦長に映る鏡の中の自分がこれからの僕を支配しようとしたら

何を叫んだら消えてくれるのかだけでも知りたいのに

更に小さくなったヨーヨーは

やはり可愛い

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夏の僕の熱気が熱帯上昇気流を発生して

その気流にちゃっかり乗っかって僕の周りを漂う虫

あまりにも近すぎて会話が出来そうなのに
出来なく リラックスも出来ない

この上昇気流から外れた虫は 自分のペースを取り戻すために
これからはまた1人で生きてゆくんだと思うと応援したくなる

君はまるで良い”人”だったって 伝えそびれながらも

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炭酸


炭酸が効く〜 シュワ〜

これを始めて飲んだ日の記憶がない 残念

このハジける泡 何なんだろう

粉末ジュースの元を探しても時代が戻れないのは
飲みたいだけ飲ませてもらえなかったからか

大人になった今 ラムネに気がいかないのは
ビー玉の落ちる音がガラスの音じゃなくなったからで

夏休みがなくなったからでも 

友達に会えないからでもなく

冷やしラーメンが嫌いだからでもないし

花火をしてないからでもないヨ〜

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道を覗く


変なバンクが出来てて
公園の今日の出口の この辺がきらい

迂回できる道があるからいってみたけど 飽きそう

きらいな道を
反対から通ったら す〜っと素敵な道だった

バンクまでが道作りの人のこだわりと知った思いで
素敵だと思えた

まだまだ通ってない小道もあるし
駆け回りたい野っ原もたくさんある

そんな公園

でも

旅人なら
どの道を選ぶんだろうと思う日もある

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夏休み


硬背の羽をしまいきれなくなったままでアスファルトを横断する虫

お母さん入れて私よと蝶がドアの前で入りたそうにする時期

橋の上から見る川は 魚のいるところ

鳴き方のヘタなカラスは 道行く人に
いつも手ぶらでごめんと言われたがってるのか

本当にヘタなだけなのか

水飲み場から遠くに落ちる水風船はお宝なのさと

教えてあげようにも 今は夏休み

あの子らが大先輩

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見た事もない雲が 禿山の上にぽっかり

こんなにも遠くまで来てしまったからみえるのかも

散歩コースに落ちるものには
持ち主の調子を垣間見る思い

一枚のテイッシュにアリがしがみついてはヒラヒラ

魔法のジュータンなんて知らない世代だろう
なのに嬉しそう

風〜

あの雲が明日もあそこにみえれば

僕にしかみえない雲なのかもしれない

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森の奥に視界は追いつき  

そこから先は扉と思へ みえない

ツタの絡まる様を想像しては 時がたったあかしなのか

強引な引き千切る力は ツタに向っていったという真実を
ギリギリまで隠してしまう

その為に犠牲にした手のひらの感触と 同系色への憧れとを

とっても分かる生き物として探してみても

誰かが見つけてくれるとも限らない森の奥は寂しそう

次の楽しみは

森を背にする絵にしようか
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キリッとしようにも夏


いつかいおうと思ってた言葉は
ちょっとした事で出てしまいそうでも

美しいカーテンで仕切られバランスがいい

向こうの僕を見失わないのは
お気に入りの服が目印

多くを望まない僕の望むすべてが
河川敷にはある

やり残したことも手元になければ
真夏の手ぶらな日にすべてがそろうのに

スイカの重さを紛らわす下駄の音が聞こえない夏にも
花火の日のゆかたのその後も

これから生まれる赤ちゃんの夢の
心配をもしてあげようとするのだけれど

夏の日の昼寝がすべてを包み

時が心地よくまのびをしては 

夕方までもがだらしなく訪れる

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蝶ではなく


白い花も黄色い花も

宙に浮いて見えても

蝶ではなく 


花ではなく 

蝶でいたい

楽しげに舞う


花びらと羽はこんなにも

似てるのに

蝶ではなく


浮くということを
一番知らないのは蝶かもと
思ってみても


蝶ではなく


夏なのに〜

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人と犬


目の前のガキがうるさいので「転べ」と
念じたら4つんばになり子犬になってしまいました

傍にいたお父さんはあせり大型犬になりました

これで僕の念じた「転べ」の転べ封じとなったのです

さすが最近のガキ

しかし目の前にある車通行止めのどこかしら田舎風な橋の欄干からは
4つんばでは背が足りず景色が見えなくなりました

それだけはチョッと可哀想かとも思いますが

僕の念じたのは解いたので
人間に戻ればいいのに気に入ったのか

目の不自由な方が川の袂で水音を聞いてます

僕も犬になり その方の傍に静かに近づきました
後ろに2匹もいます

ビックリさせないように気が付いてもらうには

人間でいるよりはとっても良い事だと思ったんです

そういう事にとっても真剣な家族に 僕ら3匹はなりました

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殺伐とした心


今日も案内されるのは石ころだらけの
ところどころのすき間に草の生えるだけの

荒地 と僕は呼ぶ 花は咲かない

なぜここなんだろう 

ここに連れてこられなくってもみんな
ここの景色のような殺伐とした心は持ってるよ

案内人がいえいえ 足元をみないで欲しいのです

イスがない 居心地が悪い

うずくまらなくってもいいんですよ

もう ここから お帰りください
   
この一角はそのためにあります

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おじいさんの庭


いい伝えによる通り
おじいさんの庭掃除の途中のままのところを見つけてしまった

夏なのでそこの空気を流してあげないと

スコップやらほうきやらが いつまでも同じ姿でいる

どうもいつまでもここに居たかったらしく

孫と猫だけが通れる穴が開けられて

お菓子入れには自分の身分証明書とお菓子が少し入れてある

生き物には もとの姿などありはしないのに 

庭の姿には思ってはいけないとでも?
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もしやと思う


人は木の老いる姿が想像できるので
代替はセメントでも作れて柵になったりする

そこに欲しい色に塗られてれば
話題にはならないけれど成功

鈍い川の流れの上澄みには
別流の清い流れの水音がとどく

日なが草に埋もれてるおじいさん

潰されひし曲がった小枝なのか
干からびた蛇の抜け殻なのか

今だ知りもしないのに通行止めにならないのは
わしのおかげだよと いってるようでもあり

その小高い小道を通る人たちの心が読めて

遠くに置いた自転車より大切なことと

思ってくれてるようでもあり


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