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61 top 軽いから大丈夫でしょ 散歩送り 一休み それはそれで 散歩道 ガリガリ君涼しげ 冬通り 沖縄の夏 1973" チョコパン袋の中 気づかずに 花を守りたい ジョン コルトレ−ン 癖が?ぬけない? 今日のライブのお題はキ− 七夕 今日の自転車走 暑い 目を明ければ景色はあるから 目をつぶっていれる 怒りのレンガ色 めでましょ また寝たって いいさ ひらめき ひこうき雲 聴こえが振る舞えば いつか サロマ キャンプ場でのウィスキーの末路 うたた寝 プレゼント 雨の日の口元 手触りを目撃されてた 木枠の窓 バス路線 ご近所 |
「軽いから大丈夫でしょ」 リュックに忍びこんでたのは謝ります だからこんな高い階のベランダから 捨てようとしないで 僕はまだ毛虫なので空を飛べません 手を離さないで〜 ____________________ 「散歩送り」 木で出来たサイ が 宅の玄関に あちらのお宅では 瀬戸物の狸まで みんな そのお宅で 可愛がられてた頃の 名残を留めるための化身 いきなり空に 飛んでくんじゃなく しばらくは 家人が町内だけでも 共に歩いて見送くれる そんな おまじないなのかも ____________________ 「一休み」 お気に入りの喫茶店は 取り壊されて 天高く 舞い上がり 届かない 風船が その空き地に舞い降り ゆらゆら寝そべっては なでて欲しい そのことが 開店記念日 通勤 道行く人たちの足の間から 見え隠れするその景色は もしかしたら 空と地面を往き来する人たちの 足の間から見える 旅の茶屋 ____________________ 「それはそれで 散歩道」 白いペンキがはがれた お家はそれはそれで 歩道の割れたタイルは それはそれで 黒い影が落ちては 埋めてくれる なにかのおまじない? 乾いた葉をその影に置いてみる 作り話ではなく生葉 いつまで ここにあるやら あって欲しいやら ____________________ 「ガリガリ君涼しげ」 青いガリガリ君が 青い袋に入ってて それが沢山青い買い物袋に入ってて 我ながら こんなに買ったんだと 買い物袋の中を覗いたら 涼しげな青さ 当たりは いつかいな〜 ____________________ 「冬通り」 なにもつけないで 美味しく食べれる 食パンを見つけた まるで食べれる土を 見つけたような騒ぎで 心から脳までの回路が 一瞬 冬通り ____________________ 「沖縄の夏 1973"」 沖縄 飛び込みたいのに 揚がれる所が なさそうで あきらめる港に スプライトの自販機 シュワ〜 ____________________ 「チョコパン袋の中」 それはね チョコが袋に直接付かないように 当て袋をしてるから それに付いてるのが 汚なく見えるだけなんだよ そうかな〜 山も突起もなくなった 地球の表面 自転もしなくなった 地球じゃ いらないよ むらさきの空気が 拡散されずに頭上に漂う それは どなたかが 昔に描いた 地球地図 いつか すっぽりと 舞い降りれる 日が あればと チョコ袋の中 ____________________ 「気づかずに」 ボクの指の間からこぼれて 欲しいもの はぐきの後ろを アルミホイルでこするのを やめて その人の指の間からも なにかが こぼれてゆく ____________________ 「花を守りたい」 花をボールから守るには どうすれば いいんだろう 分からず ボールに着陸したら 誰かが死んでも 語る者のない世界風 水のない星には 船はなく 直球でしか 進めませんと いわれた ____________________ 「ジョン コルトレ−ン」 始まる 熱く 来る 体から湯気を出すエルビン コルトレ−ンを見逃さないマッコイ 浸りながらのギャリソン 熱い コルトレ−ン サックスを吹くという事は 得たいものに 手をのばすこと そして コルトレ−ンは 帰ってくる 僕らも! ____________________ 「癖が?ぬけない?」 なんとカッパの下を はくのが下手なこと 太ってた時の なごりです〜 カッパの上を下の中に入れるのやめたら 太ってた時のなごりです〜 雨が止んでも だぼっとしたカッパを着てたがるの やめたら 太ってた時のなごりです〜 ____________________ 「今日のライブのお題はキ−」 篠笛とブル−スハ−モニカと オカリナが それぞれのいろいろな キ−を用意してライブ 太鼓がテンポをきざみ どのキ−でも 首を振るマスターの店 ____________________ 「七夕」 夢の中でひどい フラれ方をしたけれど 現実は普通にフラれてるので こちらを本当としよう という夢を七夕の日の夜空 七夕 マジック ____________________ 「今日の自転車走 暑い 」 ペットポトルがタポタポと音をたてても 川は タポタポと言ったりしない 太陽の反射が強くって 魚が僕らには見えない そんな安心感を 今日は手に いれてるよう あちらまで足をのばせば 花火大会の準備中 親方 ちくっとハサミなんざ 貸してやってくんな 短パンにしちまおうと 思ってるんでね ____________________ 「目を明ければ景色はあるから 目をつぶっていれる」 音を消した散歩動画の前 深々とする長椅子で 横になりながら目をつぶり その動画の中に入りこんでる 不安になり たまに目を明けると 動画は動いていて くれてて よかった ____________________ 「怒りのレンガ色」 刈り取られた草たちは 固いレンガ色に枯れて見せる もう刈り取られる事もなく 運ばれてゆく だけなのに ____________________ 「めでましょ」 町内会の植えた 歩道に咲く花をめでましょ 感想は のみ込み あのやった〜顔を 思い浮かべ めでましょ ひと雨ふる前 ____________________ 「また寝たって いいさ」 見切り品のメロンを 豪快に一人ひとつ食い 今僕がジャングルで 木の上にいたなら お猿さん このメロン 朝ごはん? 昼ごはん? 夜食かな? 木々の間から こぼれ陽 フル−ツ また寝る ____________________ 「ひらめき」 ミュージシャンが四人集まると チラシの真ん中に ニコワットと書いとく 意味ありげな ライブ ____________________ 「ひこうき雲」 とても遠くなので こちらからは ゆっくり伸びて見える ひこうき雲 見渡せば ゆったりと 聞いてくれてる人たちの前なので 選べた曲 ____________________ 「聴こえが振る舞えば」 素敵なサックス音が 服を着せた音に見えれば そういいながら 蝶々が窓の下から上まで たどり着けない旅 雨上がりなのに 空気が軽いから でも いいけど むこうの山の中腹に出来た わずかな雲のおかげで 奥いきまでも 聴こえそう ____________________ 「いつか サロマ」 やはり懐かしい ビルと となりの巨木と ワンセットでム−ドを かもす 走り去るバイクたちも 懐かしい いつからか 変わった動物病院名も 懐かしさ この雨が晴れれば 懐かしい太陽が サロマに飛んで行き 懐かしみ 喜ぶ笑顔たちが走る ____________________ 「キャンプ場でのウィスキーの末路」 魚焼き網の間から ウィスキー瓶が通り抜けて 焚き火の中に落ちてゆく 割れることもなく この世の中から 消えてなくなる もう一本やってみる 燃えもしないで ただかすれ 消えて 無くなる みんなも じ−っと みてるから きっと 面白いんだろう ____________________ 「うたた寝」 初恋の人を喜ばすには なにを言って どう動画にすれば いいのかと 夢の中で 彼女の視線を感じて 焦ってる 炭酸を温めると 今日の天気? ダメだ〜 焦ってる〜 ____________________ 「プレゼント」 草の刈り取り残されたところは 湿地 で素敵に生き物がすむ? それならと 開かずの間の前は いつしか 草ぼうぼう それ プレゼントかも ____________________ 「雨の日の口元 手触りを目撃されてた」 布団で寝てるのに 屋根も壁もない 雨の日はこれじゃ いけないと思ってた 大きな車を運転するのが 好きなあなたと 友達になれたから 布団で寝るのも 車の中 これで 雨の日でさえ 口元 手触りが もどればと 思うし ____________________ 「木枠の窓」 僕の窓の下は 電車は通りません 木の窓枠に似合う色って あるよね それさえ分かれば 花火とともに 夜空を走る 電車がみえる〜 ____________________ 「バス路線」 引っ越し 残された舞台は バス待ちの人たちの舞台 バスが来るまで どんな芝居を目で描く 僕を俳優に使ってと バスから降りようにも ころ良くバスは 動きだしてしまう ____________________ 「ご近所」 とんかつ屋さんの外壁が ブタさん色 びみょう〜 ____________________ |
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