・・・・・?
文へ

59

top


「見守ってくれてる」
「故郷の桜の見ごろが今日をのがしたら終わりだって?」
「指折り数えてた日」
「新秩序」
「鳩」
「ビミョー」
「小物の雨宿り」
「文房具の男の子選び」
「塗り絵」
「春ライブのお知らせ」
「信号待ち妄想」
「ヘレンケラ−に会いましたか」
「近道」
「風邪の日の強気と弱気」
「ビジネスホテルのサ−ビス」
「クラシック」
きのうの小笑がウケたので
「小笑」
「落書きっ子 いる?」
「春のご利益」
「梅 桜」
「今日の名言」
「春待ち山」
「エイプリルフールの日の なごり」
「桜」
「デ−ト」
「裏エイプリルフル」
「冬山 一句」
「春の小窓」
「ぬいぐるみの春」
「私は南国からきた お嬢さん」
「幸せ」
「夢の作法縛り」
「このままで このままで」

「見守ってくれてる」

歳はとらないのに
色がさめてゆくもの
な−んだ?

人形の着物の色落ち

着物が似合うようになると
素敵な大人になったといわれる

それって着こなしの事?
ってケ−スの底に
イタズラ書きがありそう

晴れの日は閉めて
曇り空の日は開ける

着物姿で遊ぶ子らの
人形ケ−スの
そばのカ−テンが

優しさ

____________________

「故郷の桜の見ごろが今日をのがしたら終わりだって?」

故郷に桜が咲く

これさえあれば

いつでも気軽に
行ける距離になる

流星号
流星号
応答せよ

マッハ15のスピードだ〜♪

____________________

「指折り数えてた日」

青空にまで
アリが沢山

なら 今日は逃げ場のない日?

いやいや 足もとでさえ
青く透き通った
下敷き越しに見える日

今日の青こそが隠れ家

指折り数えてた日

____________________


「新秩序」

ネットも新聞も

それを見て語る人の言葉も
信じれなくなった星では

ささいな契約でも
よほどの有名人を連れて
同伴しないと信じて
契約をしてくれなくなった

新聞を3ヶ月とる契約でだって
市民ランナ−川内選手の
同伴なら信じていいかも

って

キリッ!

____________________

「鳩」

カラスは生まれかわることなく
今だに宙に浮いて止まれない

鳩は生まれ変わり
どんどん優しく
カラスに変わり
宙で止まって見せる

語り継いでは

神話に くわしく
星座に くわしく

やがてアンティックな
本棚に巣を作る

誰かが その生きざまに
表題を付けてくれる


____________________

「ビミョー」

おじいちゃんダメだよ

玉子のパックをケ−スごと
かじろうとしちゃ
たこ焼じゃないんだから

...ビミョー

大丈夫じゃよ
中はピンポン玉なんじゃから
平野ちゃんガンバじゃよ〜
バリバリ バリバリ

...ビミョー

____________________

「小物の雨宿り」

雨がやんだので

家の玄関に
掛け時計

そして
鐘を吊るす

鐘を鳴らす棒はどこかいな

____________________

「文房具の男の子選び」

なん十年ぶりかで
えんぴつ削りを買いたく
選んでたら

僕は男の子だから
男の子の色のを選ばないと
ダメだよ

って あの頃の僕が
今もボクの中にいて

薄緑のを選んだら

「セ−フ!」

って 言ってくれた 笑

____________________

「塗り絵」

塗り絵は ホッとさせてくれる
スタートが お気に入りなのに

何かを塗らなければ
いけないらしく

塗りが過ぎて
恐い大人の世界 塗り絵が
出来てしまう

明日はこちらがスタート

何々を消してって
良かったのかも
忘れたけれど

____________________

「春ライブのお知らせ」

桜の花びら舞う

その上から
人が ふってくれば

春ライブ チラシの
出来上がり

3人ふってきたのなら トリオ

4人ふってきたのなら カルテット

なん人もふってきたのなら
タントタント

いと おかし

____________________

「信号待ち妄想」

信号待ちで どでっと目の前にそびえる家

このお家にはどんな人が住んでるのかと思ってたけど
ちょうど出てきた

毛糸の帽子を持ってる人なんだ
長靴を持ってる人なんだ
軍手を持ってる人なんだ

太陽の明かりに弱い人なのか
なにか隠し事があるのか
もうお家に入ってく

謎は深まるばかり?!

____________________

「ヘレンケラ−に会いましたか」

あなたはヘレンケラ−に
会いましたか

日影も日向もあって

どちらも
そ−っとしていてくれる景色

つつんでくれるのでもなく
選ばれるのを待って動けないでる

そんな中 彼女は あらわれ

あなたのホッペに
手をそえてくれるでしょう

日向に向かいなさい

____________________

「近道」

群れの中のライオンだったことがある

車が角を曲がって
これからいこうとする道を共に見てあげる

自転車で通りすぎるだけの僕なのに

なんでか してあげてしまう

路面電車を待つ人がいれば
共にまだかなと来る方向を見てあげる

そう これもしたくなってしまう

群れにいた頃
はるか彼方を見通し
みんなで大きな夢を探してたことがある

あの頃のまだ見ぬ
はるか彼方が今いるここなのか

どこかで

近道を

してしまったんだろうか

____________________

「風邪の日の強気と弱気」

世界中にある素敵な曲は すべて僕が作ったんだよ

おもいをすべて曲にして 譜面に書き込み

その持ちきれないほどの すべての譜面を持ち歩く

コツはバラで持ち歩く

服のようで気分がいいのです

ほつれて落ちたりもし 風に飛ばされたりもします

また誰かが それを拾っては よろんでくれます

そして作曲家が生まれ変わるときにと
頼まれ産衣のようにしてプレゼントもしました

そして僕が亡くなる直前にも 曲は出来ると思うんです

でもあの世に 持ってゆくのは

今までに愛した曲の中から
持ってゆきたいと思うんだと思います

____________________

「ビジネスホテルのサ−ビス」

その服を着たかったのは
お城の中にいた時

そんな夢をみれるホテル

今日こそはと ビジネスホテルの
朝から飛びだし
心は お城に向かう

ス−ツは後で お城にお届けします
とホテルマンが まことしやかに耳打ち
これもサ−ビス

通行人は見て見ぬふり

心で拍手

____________________

「クラシック」

クラシック

そのパイの広さの中

部屋の中に一人でいると

なにかが生まれる一点を
みつける

ぬげない仮面などないし

どれだけ広くとも

終わりに
もどってゆく 安らぎ

____________________

きのうの小笑がウケたので
(ビミョー)

第二弾をば

君たちはなんで
いつも傘を二本
持ってるの?

スキー部だからです おすっ!

ウケル〜

大ウケ

____________________

「小笑」

ゴッホ ゴッホ

風邪ですか?

花瓶にひまわりが


ウケル〜

____________________

「落書きっ子 いる?」

雪が とけて
落書きはなんでも
し放題だよ

でも一つの道には
数字を書くのは
同じ数字にしてください

僕らが少年のころの空から
舞い降りる時に
道を間違わないように

書ける石って なに
落書きって なに
車の来ない道って なに

____________________

「春のご利益」

自転車のギヤ−チェンジの時に
大きなクシャミ
ギヤ−も慌てて空回り

そこは ほれ それ
春なので

そばを流れる雪解け水で
チェンオイルまみれの手を洗えて

ご利益

____________________

「梅 桜」

梅は咲いたか

どこで咲く

実は着けるか
たんと着けるか

あのお味 今年も


桜はまだかいな

____________________

「今日の名言」

溶けたい雪と まだいたがる雪

優しいおばあちゃんには
足元の雪がどちらなのか
分からなくって

とてもスコップなど乱暴で使えない

これから商いに行く焼きいもやさんの
仕込みのゆげがヒント

お湯を持ってきては
雪に かけてあげる

どちらだったかも忘れ
心地よくとけてゆく雪たち

今日の名言

迷ったら ゆげ〜

____________________

「春待ち山」

迷子にならないようにね

と 山登りのたんびに
お母さんに見送られるので

山の頂上までは
行った事のない
素直な?子

そんな季節が近づく

山の雪はまだ深いのに

____________________

「エイプリルフールの日の なごり」

玉砂利道の上に
いろいろな破片が落ちてる

僕の心の破片が浮いてるよう

昔はその破片は まだ水草で
僕は その上を跳び跳ねたり

素敵な立ち姿の小鳥だった

その日の楽器により
内装を変える店をめざしては

どんな内装にするか考えるときの

片足を一歩後ろに置き
まっすぐに立てなくなった姿が

エイプリルフールの日の なごり

____________________

「桜」

きれいな ふくよかな桜の花びら

肩のあたりとでも
いうんでしょうか この曲線 
 
指でなぞってみます

欲しかった曲にさえ合う形

ゆったりまろやかに

聞こえ 見え 感じます

流れ 漂って 満たされます

その想い

私たちも この素敵な
和音のひとり

____________________

「デ−ト」

レモンスカッシュ

ガムシロ
レモン
炭酸

グラス に

高校生だったので

僕にもストローを
お願いいたします

____________________

「裏エイプリルフル」

裏エイプリルが今日やってきた

タイルとタイルの間の
すき間にする落書きだからOK
なので書き留めておく

背筋を気持ちよく伸びばして生きる君の落とした物は
いつも僕が拾ってあげよう
だから背筋は曲げないように

でも背筋を伸ばしたままなのに
届かない高さの取りたいモノは
君にまかせるから
届くまではいつまでも
何日でも寝ないでも
ガンバるように

化石の文字とはこうして作られ

いつか発見されるんだよ

____________________

「冬山 一句」

冬山駐車場にありて〜

トイレは
向こうに見えるなりやに〜

熊出没注意の
看板に負け

その場で立ちしょん やんごとなきかな〜

いとお笑し〜

____________________

「春の小窓」

春なので
トイレの小窓を開ける

雲って不思議だね

夕陽までも 
その背に乗せてしまう

____________________

「ぬいぐるみの春」

でこぼこに ちらかったところに
置かれてた2匹の犬のぬいぐるみは
それはそれであっちこっち向きで
落ち着けてたのに

春の掃除

平らなところに移され
しっかりとした目線で
立ち続けなければならなくなりました

雪解け散歩が世間は楽しくなるころ

せめて 窓向き目線からは
変えてあげましょうか



____________________

「私は南国からきた お嬢さん」

みんな春なのに
譜面を見ながら演奏するの?

小川の流れを見ながら
吹かない?

きっと素敵な響きよ

「あの−雪解けの川は濁流であぶないので近づかない方がいいです
小川が自分が小川だったって思い出すのも しばらく先だし」

ヒュ〜

____________________

「幸せ」

宇宙から
地球の夜景を見る

地球から
夜の星空を見る

どちらも同じ思い

みんな幸せ〜

____________________

「夢の作法縛り」

親夢の中でみる夢は なにに入れる

瀬戸物の茶碗
木で出来たお碗
巧みの細工のお皿の上

どの夢も見終わると もう話題は器の話

手に持ち
裏返してみたり
回してみたり

その仕草は先ほどの夢に
あったシ−ンだとは・・・気づかない

知っているのは親夢ばかり

だって ただ今 お作法の手習い中の
親夢のうたた寝の中

____________________

「このままで このままで」

砕いた雪氷の中
白い小石に姿を変えてまで姿をのぞかせる春

まだベランダに雪が積もる家ってどう?
下の階では空の箱がたくさん

今なら まだ旅立つ寒を
気どれるかもよ

どうする 余生までギャンブル?

いやいや 僕風でと

____________________

文へ