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まだまだキリッ!
しあわせもの
僕のサマータイム
ひとりごと
温かくならないので書いてしまう
描きたい日
よさこいソーラン祭り
迷路
今日 雨
ビックバーン
お醤油をかしてください
暇な日だったはず
信号待ち
昼床から永遠
季節はずれ?
春の雨
母の日
バラの花びら
春風に憧れ
北国の玄関先

青いリヤカーのアイスクリーム売り

裏通りの向こう


「まだまだキリッ!」2016 6 21

頭をかきたいだけのためにあるので
この先頭車両の事は気になさらないでと
後ろの連結をどんどん増やす列車

そちらに乗れと?

化かされるには
まだまだ暑さが足りない

札幌

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「しあわせもの」

祭りも終わり

かたずけ切れなかった夜店が
ムシロの中で眠りから覚める朝

ゆすらないようにと
彼女手作りのお弁当

朝もやの中 一日の始まり

僕の祭りは

今日のこの昼ごはんが
ピークさ

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「僕のサマータイム」

よびさまされる雨音が 心地がいい

トタン屋根の雨音が聞きたく 他人のお家へ
忍び込んで 息をひそめ

シャツの手首のボタンを かけてたか でさえも

見なければ

遠い記憶の世界

寝入ってしまう

僕のサマータイム

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「ひとりごと」

これからは木といわず

木漏れ日の種といいましょう



ひとりごと

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「温かくならないので書いてしまう」

寒い冬の朝に
こごえた机に置いた手袋が
離れなくって

しょうがないねと用務員さんが
机をかえてくれた

机の足を釘で打ち付けとかなきゃ
なにしろ最近重力が足りないから

って
笑わせてくれる用務員さん

温かい

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「描きたい日」

空を描きたいのでどいてというと

雲を描くには白だけじゃだめなんだよといいながらも

リモコンを押せば
電線は降りてくれる

自転車のマスコットマークは
いつからなくなった?
気づかずにいたけれど

導いてくれるように
今でも
写真館はとても遠くからでも
写真館だって分かる
店構えなのでいいかと

帰りには絵具を握りしめる

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「よさこいソーラン祭り」

よさこいが落とし
ソーランが落とし

その衣装から一つ一つ
踊るごとに落ちてゆく飾り

それを広い集めては

踊り子が一人一人

今年も生まれる

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「迷路」

すみません
雨ガッパを着たいので軒下をお借りしてます

「どうぞ こんな茶色にさびた
鉄骨だけになったビルでよければ

今日は この鉄骨でさえも
無ければと思ってるんですよ〜」

ふり返ると

ロンクドレスで旅をする女性のうしろ姿にみえるほどに

茶色い線が踊る

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「今日 雨」

山間から滝のように 雲が落ちてくる

そこを面白そうに
鳥たちが流れ落ちる

素敵さで負けた
僕の雨ガッパでだって

羽ばたけるさ

そう!

飛んできた泥水も
かぶれば

儀式の始まり〜

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「ビックバーン」

渡る信号の向こうは
夕方なのに

横を見たら真昼のような気がして
横を見れない

みたらまた今日の昼のやり直し?

今日のは いやだ〜

やはり夜に向かって

堕ちてゆく

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「お醤油をかしてください」

庭のいらなくなったもの
みんなに雨がたまる

癒し=いつまでたってもたどり着かない

道の真ん中に木がはえてたことは隠せなく

笑ってしまいながら渡ると

アスファルトの水溜まり

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「暇な日だったはず」

青色人間の映画に行けなかったので青色の木を燃やしてみましょう、どんな炎の色?

波うたぬ静な池に太鼓で波うたせましょう

今日は暇な日のつもりが

以外とやることが多そうだ

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「信号待ち」

信号待ちのたんびに暇だからか
にらまれるお家の窓が

一つ一つ減ってゆく

またここに来れたねって景色が
わが家の窓から今日も
広がるんだよって

喜んだりもするだろうと

気づいてしまった こんな日は

せめて

一人信号待ち

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「昼床から永遠」

日の高い青空の
はるか向こうの空が

夕方模様に映る日

永遠が見える

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「季節はずれ?」

イチョウの木は

今は 
なにをする?

小さく

とても緑

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「春の雨」

桜と雨が一緒に降る
桜と雨が一緒に降る

忘れたくなくって
もう一度

桜と雨が一緒に降る

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「母の日」

どちらもそこから始まるんだから

レコード針のカートリッジが
家の玄関に見えたっていいじゃないか

誰も帰ってこかったんだし

そうだね

せいざんと’ という線
で出来たオリの中の

僕の

母の日への想い

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「バラの花びら」

バラの花びらは かさなりあい
迷路をつくる

雨の日には待てないほどの

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「春風に憧れ」

えっ何でそっちから来るの
そっちは入口じゃないよ

教えてくれたら
出口をさしあげますヨ

カーテンは僕が
開けてあげましょう

あのお山の上まで一気に〜

どーぞ
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「北国の玄関先」

こんな暖かい日に

突然

ふかふかな真っ白な雪がふればうれしい

違う違う

そうなら

浅草なんだよ
江戸っ子なんだよ

そんな気分になれる日射しをもとめた造りなんだよ

そんな玄関先をもとめた

帰路をとる

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「雨」

雨だ 雨だ

楽しかったけど

雨だ〜

帰る

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「青いリヤカーのアイスクリーム売り」

夜桜で食べるアイスは寒くないの?

あの暑い日の思い出を
忘れたくないのかな

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「虫」

死ねばただの点

動いててこそ虫

生き物でこそ

線を描く

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「裏通りの向こう」

冬の海に置いてきぼりをされた景色

風吹かず
道行く人の話し声もなく
いつも時計は昼過ぎ

祭りでもないのにまた
景色が息を吹き返す

その曲がり角の向こうは



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