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春の赤
春の眠気
雨上がり

敗北
桜吹雪く
買いもの
今日の札幌

白く数珠なり
丸くなる
風邪ひいた
想い
それた川にも雪どけ
お宝
風呂あがり
春 旅立ち
雪どけ
指先
明日こそはと
福島
お祝いまち
春の芽
囲炉裏のある部屋
菊花炭
雪どけスピード
ひまつぶし
クレヨン色
ゆらゆらゆら


「春の赤」2016年 4月20日

白い雪が真っ赤にとけ

リンゴの皮赤く
忘れられないため

真っ赤な橋が夜桜に妖しく

白くも うす赤が透けて
浮かびあがる桜が

花咲く

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「春の眠気」

梅の実は落ち坂道を転げてゆく

低い枕でみる夢

春の眠気の中

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「雨上がり」

池と乾く縁では
どちらに散ろうか

迷う桜かな

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「敗北」

ごみ箱はごみのための物

何度入れようとしても入らないごみは実は
ごみといえるんだろうか

ごみではなかったのではないんだろうか

だとしたら

とても失礼なことをしてしまったのかもしれない

すみません

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「桜吹雪く」

桜吹雪く

舞踊り 花通り

妖しく ゆらゆら ひらひら

舞い落ちる目の前
池に映る花びらたちの心は満?

桜吹き

今日もさがすモノを忘れ

風の日の枝の溜めは風を切るも もろ刃の剣

踊って見せましょか

桜吹き

すり抜け
すべらせ
舞い上がり

まだまだ詩っていたい

この思いを伝えれないでなんの歴史

桜吹雪く

舞踊り

妖しく

ゆらゆら ひらひら

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「買いもの」

市電の窓越しに見える
青信号

じゃ
渡れない

夜空には一番星?

見えませんが
心で見るんでしょうか

たまにはちくわを
売ってくださいよ

あなた私の国にくれば
色男よ

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「今日の札幌」

この空き地は
花が咲きはじめるので
駐車場には使わないでください

雪になるつもりな雨?

スナップ写真
バックは

桜色?
雪色?

今日の札幌

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「桜」

桜の枝よ

もっとしだってくれないと
小さい子が
水をかけてあげれないよ

今は春

紙石鹸を使っても
泡がでないほどの
古いフィルムでも

ホコリを払えば

桜いろ

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「白く数珠なり

団子は白いだけじゃ食べれない

真珠は白いだけで喜ばれる

ぐーで拍手

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「丸くなる」

アリーニョは 丸の中が好き

自分がこれからしようとしてる事が

すでにおぼろげな文字の中に描かれてるよねと

確かめたく入ってゆく

抜けると朝日

そんな繰り返し

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「風邪ひいた」

チンドン太鼓に勝つ

クシャミかな

風邪ひいた〜

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「想い」

木を植えるなら



と春風が いう

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「それた川にも雪どけ」

きのこのヘタを上手く切ると
残る三日月

そんなねがいの日

とどく川の水の辺りに縁側を作り
流れてくる金魚鉢を
すくいあげる

とても小さく
仲間が多い

月の光にキラキラ

包むのはもったいなく
裸のまま縁側に積みあげる

夏には
風鈴になる身

えさは三日月スライス

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「お宝」

家で食べたかったものは
店でも食べたい

ビニール袋に入れて
リュックに入れる

家と店の自分が
このお宝でつながる

お客さんにいただいたものは
家族も食べたいかと
持って帰る

お客さんと家の家族が
このお宝でつながる

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「風呂あがり」

障子一枚で眠りにつく前

ヨーグルト
みかん
アイスクリーム

パジャマ



今日の
拍手がやむ

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「春 旅立ち」

運ぶのに少々割れてもいいように多目に玉子を買う

きのこはどれだけ食べてもいいんだよ

でもきのこは男の味付けで活きるから 女の人とは縁がなくなる
って知ってた?

洗ったフォークとスプーンを
分けるには
塗装が下手ならフォーク
上手くいくとスプーンになる

そんなことを信じる食卓

春からは
知らない土地で1人

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「雪どけ」

道ばたの
とけた雪の中から

やっと姿をあらわした僕

そく!温かい風呂で温まる

この冬もごろうさまでした



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「指先」

指の先は
触れたままではいれない

それをいいことに今日も落ち着かない

夢の中 出した指先が
なにかにさわってたら

寝返りをうつ夢

透き通った泉の中から指さし

ひざを抱えながら泉の中に指さし

触れるも

おたがい

離してしまうし

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「明日こそはと」

もう夜なのでチョコレートの泉の中にとけてゆく

朝にはまだとけきれてないはずだから
また人間の形にもどり目覚めれるはず

そんな毎日をおくっても

クローンのようなチョコの一粒一粒ほどでなくとも

いつも同じように生きてるので

初めから固まったままでいればいいものを

とけてゆく

明日こそは

すてきな形でと

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「福島」

公園に駐車してるトラックたちの荷台の
組み立てフレハブが
使い終わったもののょうで
壁がない

もっとしっかり結んで
ロープが風にゆれてる

福島で使った
物ではないだろいけど

札幌の今日の空は
曇りときどき雪

あの日の福島は?!

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「お祝いまち」

タップのお家は
寝た愛犬の姿のようで微動出にせず

新聞がきても動かない
手紙だと しっぽが少し動く

ドアの開く音がすてき
閉まる音は深夜のような気づかい

ふたりの世界

丘の上にどしっとたたずむ

タップはステップじゃない
ジャンプはしばらく禁止

もうすぐみんなで
お祝いだ〜

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「春の芽」

今日ときのうでは
雪のとける気温点も
凍る気温点も違う

そのずれのすき間に
生まれた日向に

つぶった眼と鼻の頭があたり
癒される

春の芽

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「囲炉裏のある部屋」


つぶった まぶたが温かい

いろりでの事

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「菊花炭」

あなたのサックスの聞こえそうなところは日本人が集まる

横を通るときのわずかな風ではダメで

ブラインドのすき間から
射す明かりを押しもどすほどの
風に鳴る

それほどの風にやがて真っ赤に咲く

菊花炭

ふぞろいに座っても

美しく温かい

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「雪どけスピード」

崖の上には村の消防団がいて汗を流し

崖の底には川が流れ
魚たちが優雅に泳ぐ

空を見ては
助かるかもと思う

木立の身

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「ひまつぶし」

思い出せるだけの今までの夢の断片を
つなぎ合わせて 物語を作る

枝分かれや
つなぎ合わせもあり

それでも
つじちまは合い

でき上がるころは
大きな木のてっぺんに顔を出す

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「クレヨン色」

のどかな景色でいれるのは今のうちさ

僕らが今日も足を踏み入れるよ

クレヨン色で描け

昔のガキ大将たちを

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「ゆらゆらゆら」

真珠のネックレスに
どれだけ たばこの煙をかけるのさ

貴女に一番似合うのに

煙の向こうに
手を伸ばす間もおしく

今日も ゆらゆらゆら

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