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52 top 春の赤 春の眠気 雨上がり 敗北 桜吹雪く 買いもの 今日の札幌 桜 白く数珠なり 丸くなる 風邪ひいた 想い それた川にも雪どけ お宝 風呂あがり 春 旅立ち 雪どけ 指先 明日こそはと 福島 お祝いまち 春の芽 囲炉裏のある部屋 菊花炭 雪どけスピード ひまつぶし クレヨン色 ゆらゆらゆら |
「春の赤」2016年 4月20日 白い雪が真っ赤にとけ リンゴの皮赤く 忘れられないため 真っ赤な橋が夜桜に妖しく 白くも うす赤が透けて 浮かびあがる桜が 花咲く ____________________ 「春の眠気」 梅の実は落ち坂道を転げてゆく 低い枕でみる夢 春の眠気の中 ____________________ 「雨上がり」 池と乾く縁では どちらに散ろうか 迷う桜かな ____________________ 「敗北」 ごみ箱はごみのための物 何度入れようとしても入らないごみは実は ごみといえるんだろうか ごみではなかったのではないんだろうか だとしたら とても失礼なことをしてしまったのかもしれない すみません ____________________ 「桜吹雪く」 桜吹雪く 舞踊り 花通り 妖しく ゆらゆら ひらひら 舞い落ちる目の前 池に映る花びらたちの心は満? 桜吹き 今日もさがすモノを忘れ 風の日の枝の溜めは風を切るも もろ刃の剣 踊って見せましょか 桜吹き すり抜け すべらせ 舞い上がり まだまだ詩っていたい この思いを伝えれないでなんの歴史 桜吹雪く 舞踊り 妖しく ゆらゆら ひらひら ____________________ 「買いもの」 市電の窓越しに見える 青信号 じゃ 渡れない 夜空には一番星? 見えませんが 心で見るんでしょうか たまにはちくわを 売ってくださいよ あなた私の国にくれば 色男よ ____________________ 「今日の札幌」 この空き地は 花が咲きはじめるので 駐車場には使わないでください 雪になるつもりな雨? スナップ写真 バックは 桜色? 雪色? 今日の札幌 ____________________ 「桜」 桜の枝よ もっとしだってくれないと 小さい子が 水をかけてあげれないよ 今は春 紙石鹸を使っても 泡がでないほどの 古いフィルムでも ホコリを払えば 桜いろ ____________________ 「白く数珠なり 団子は白いだけじゃ食べれない 真珠は白いだけで喜ばれる ぐーで拍手 ____________________ 「丸くなる」 アリーニョは 丸の中が好き 自分がこれからしようとしてる事が すでにおぼろげな文字の中に描かれてるよねと 確かめたく入ってゆく 抜けると朝日 そんな繰り返し ____________________ 「風邪ひいた」 チンドン太鼓に勝つ クシャミかな 風邪ひいた〜 ____________________ 「想い」 木を植えるなら 桜 と春風が いう ____________________ 「それた川にも雪どけ」 きのこのヘタを上手く切ると 残る三日月 そんなねがいの日 とどく川の水の辺りに縁側を作り 流れてくる金魚鉢を すくいあげる とても小さく 仲間が多い 月の光にキラキラ 包むのはもったいなく 裸のまま縁側に積みあげる 夏には 風鈴になる身 えさは三日月スライス ____________________ 「お宝」 家で食べたかったものは 店でも食べたい ビニール袋に入れて リュックに入れる 家と店の自分が このお宝でつながる お客さんにいただいたものは 家族も食べたいかと 持って帰る お客さんと家の家族が このお宝でつながる ____________________ 「風呂あがり」 障子一枚で眠りにつく前 ヨーグルト みかん アイスクリーム パジャマ で 今日の 拍手がやむ ____________________ 「春 旅立ち」 運ぶのに少々割れてもいいように多目に玉子を買う きのこはどれだけ食べてもいいんだよ でもきのこは男の味付けで活きるから 女の人とは縁がなくなる って知ってた? 洗ったフォークとスプーンを 分けるには 塗装が下手ならフォーク 上手くいくとスプーンになる そんなことを信じる食卓 春からは 知らない土地で1人 ____________________ 「雪どけ」 道ばたの とけた雪の中から やっと姿をあらわした僕 そく!温かい風呂で温まる この冬もごろうさまでした 僕 ____________________ 「指先」 指の先は 触れたままではいれない それをいいことに今日も落ち着かない 夢の中 出した指先が なにかにさわってたら 寝返りをうつ夢 透き通った泉の中から指さし ひざを抱えながら泉の中に指さし 触れるも おたがい 離してしまうし ____________________ 「明日こそはと」 もう夜なのでチョコレートの泉の中にとけてゆく 朝にはまだとけきれてないはずだから また人間の形にもどり目覚めれるはず そんな毎日をおくっても クローンのようなチョコの一粒一粒ほどでなくとも いつも同じように生きてるので 初めから固まったままでいればいいものを とけてゆく 明日こそは すてきな形でと ____________________ 「福島」 公園に駐車してるトラックたちの荷台の 組み立てフレハブが 使い終わったもののょうで 壁がない もっとしっかり結んで ロープが風にゆれてる 福島で使った 物ではないだろいけど 札幌の今日の空は 曇りときどき雪 あの日の福島は?! ____________________ 「お祝いまち」 タップのお家は 寝た愛犬の姿のようで微動出にせず 新聞がきても動かない 手紙だと しっぽが少し動く ドアの開く音がすてき 閉まる音は深夜のような気づかい ふたりの世界 丘の上にどしっとたたずむ タップはステップじゃない ジャンプはしばらく禁止 もうすぐみんなで お祝いだ〜 ____________________ 「春の芽」 今日ときのうでは 雪のとける気温点も 凍る気温点も違う そのずれのすき間に 生まれた日向に つぶった眼と鼻の頭があたり 癒される 春の芽 ____________________ 「囲炉裏のある部屋」 つぶった まぶたが温かい いろりでの事 ____________________ 「菊花炭」 あなたのサックスの聞こえそうなところは日本人が集まる 横を通るときのわずかな風ではダメで ブラインドのすき間から 射す明かりを押しもどすほどの 風に鳴る それほどの風にやがて真っ赤に咲く 菊花炭 ふぞろいに座っても 美しく温かい ____________________ 「雪どけスピード」 崖の上には村の消防団がいて汗を流し 崖の底には川が流れ 魚たちが優雅に泳ぐ 空を見ては 助かるかもと思う 木立の身 ____________________ 「ひまつぶし」 思い出せるだけの今までの夢の断片を つなぎ合わせて 物語を作る 枝分かれや つなぎ合わせもあり それでも つじちまは合い でき上がるころは 大きな木のてっぺんに顔を出す ____________________ 「クレヨン色」 のどかな景色でいれるのは今のうちさ 僕らが今日も足を踏み入れるよ クレヨン色で描け 昔のガキ大将たちを ____________________ 「ゆらゆらゆら」 真珠のネックレスに どれだけ たばこの煙をかけるのさ 貴女に一番似合うのに 煙の向こうに 手を伸ばす間もおしく 今日も ゆらゆらゆら ____________________ |
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