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ミルキーウエイー
夕飯どき
バレンタイン
遠すぎて ピンとこない夏バテ
滑走路
間に合わず夜桜
冬のフォークソング
この日の気持ちはどんな?!
言葉
立ち位置
バラード
枝振りの素敵な景色
出たくない
鳥居
うたた寝
キラリ
年始ラン
やがて アルパカ星
春遠く
冬祭り
旅の宿
カウントダウン
一年
ぶり大根 新年

「ミルキーウエイー」

雪まつりも終わり

彼氏をおいて
彼女だけが

この町から去らなければいけない
ホテルからの裏道

季節はずれの雨がふる

あの流れる川は天の川

もどれません
来年の今日の日まで

イエイ〜

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「夕飯どき」

ゆで卵を作った記憶がないのに
割ってみる

道に落ちてる長ネギの切れ端は
逃げ切れない

お湯をかけると
素敵な緑色ってなんだ
って わかめが謎かけ

丘の上にあがってくれても

炭じゃないので煙は出ません
薪コンロじゃないので煙は出ません

____________________

「バレンタイン」

いただいたチョコを
テーブルの上の
南東の方角に置いたので

東南に向かって感謝をしながら

いただきます?!

____________________

「遠すぎて ピンとこない夏バテ」

信号待ちのゾウさんへ

宙に浮いてくれれば
真下にも日影ができるのです

真夏までには日があります

努力をお願いいたします

____________________

「滑走路」

小さいころに思いを詰め込んだビー玉より

今日の高速道の反射板の明かりの方が
思いがつまってるのか

うれしく明るい

あの明かりの中から外を覗けた事もあったような

思いだせないけれど

みちびかれる

小樽までの滑走路

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「間に合わず夜桜」

写真を撮ればセピアなのに

遅れてきた僕にも
アイスクリーム売りの
リヤカーは青色に見えて

雪のとける前に
また一つ

思い出す

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「冬のフォークソング」

氷像の間から見える

ループ路面電車

冬の
フォークソング

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「この日の気持ちはどんな?!」

長い長い階段を登りながら
世間話を始めるお年寄り

立ったままのお爺ちゃんや
どっと腰掛けるお婆ちゃんたち

でも平気

横を抜いてゆく人たちも平気

そうこうし合うほどに階段の幅はたっぷりあり

日が射し温かく
気持ちが良い

ウトウトとすればちゃんと
どこかの小学校から休み時間の終わりを知らせるチャイムが聞こえる

まだまだ〜

まだまだ〜


____________________

「言葉」

風に乱れる服が旗を振って
祝ってくれたように見えたのさ

顔に着いた悲しみは涙で拭く?
と聞こえた

そうな

言葉はそれだけで生きてて
たまに縛りもし

そっと 枠から
押し出してもくれる

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「立ち位置」

立ち位置を求めて市場に雨宿り

どの売り場も違う

そうこうしてると
通りすぎ抜けてしまい

またアクリル戸の入口を描く

今度は乾物屋だったり
売りきれ空っぽだったり

その様が落ち着くのか

足を止め
癒されてる人たちでとても混んでて

どこで立ち止まりたいのかさえ
見落としそう

今日こそ出たら急な下り坂なら

立ち去る勇気がでそうな

思いなのかも

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「バラード」

バラードも人生には
必要なモノ

少し妖しいところで生まれる?

棚にあげときましょうか

洞窟の奥深い壁を
くりぬいて作った棚に

素敵でしょう

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「枝振りの素敵な景色」

枝振りの素敵な景色は

木を見て山をめでる言葉のよう

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「出たくない」

山並みのくぼみは馬の背中

部屋の中に暗やみも
まぶしいところも
あれば
馬の背中

1つ 2つ
明かりを消しましょ

トランペットの人の曲をと言うのですが

冬の暖かい部屋では
探すのに時間がかかる

お帰りの車のタイヤを1つ時計にしてあげました

彼が言うほどは
冬の時間は進んでないようですネ

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「鳥居」

鳥居の下は雪掻きはしないんだよ

ほら ほうきが立て掛けてあるじゃないか

みんなが
転がってきても

受けとめる

想いが残る

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「うたた寝」

目をつぶると空が青い

雲色の私

ひとさし指をかざすと

集まる雪が人肌にとけてゆく

冬トンボ?

目を開けると

広がる景色が想像出来そうなので

まだまだ うたた寝

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「キラリ」

水滴はしたたるもの?
じゃ水玉は 飾るもの?

どちらも
数珠なりにつなげてみたい

みんなは
この橋の名前をおぼえてる

わずかばかりの雨

明日この橋から
残された水滴が落ちる

きっと

そんな名前の
橋なんだろう

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「年始ラン」

伏見稲荷さんの前で

ちょっと恥ずかしそうに

帽子をかぶりなおす

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「やがて アルパカ星」

アルパカが歩いてる
普通にその辺を歩いてる

宇宙では翼はいらなかったよ
と叫びながら

でも君にあげたい野菜は

植えても茶色
咲いても茶色

もう漢方薬としてしか育たないんだ

それが今の地球

人も すべてが

それほど弱ってる

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「春遠く」

あの先の曲がり角は そちらしかえらべませんよ

でもその先では

桜が咲きますか?
梅が咲きますか?

まだまだ 迷っててよいよ

春遠く

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「冬祭り」

マンションの上から見えてますよ

いつもは人の通らない中小路が今日はにぎやか

もっと上衣に色があれば素敵

さらに足元の雪がそれを写しだせば

祭りの始まり

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「旅の宿」

先人があの宿を建てなかったら
この僕はどうなってたろう

去りがたい思い出は
絵になり

目の前の道にすがりつく

誰も持上げることができない

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「カウントダウン」

あのレンガ壁にイスを置いて
ひざを叩いてカウントダウンを刻んでたのは私です

あれから手をとめ
ただただ 座ってるだけなのに〜

カウントダウンの人声は
勝手に遠くにいってしまいます

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「一年」

川に流れる笹の葉に

日が照り 日がかげり

水が凍れば音も変わり

それは気晴らし

後まわし

玄関を出たら
登り坂だけれど

好き?

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「 ぶり大根 新年」

ぶり大根のポエムを
読んだことがある

ページをめくるようにみつけた皿にのせた
ぶり大根をいただいて

玄関をでる

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