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「年賀状書き」 送り先に旅情を 誘う住所 灯油ストーブの匂いの中で 見つけたかった 宛名 レイディー カッツ 呪文 ゲーステ ボックス 呪文 ____________________ 「帰郷」 チューリップの種が 花に姿を変えることなく 種のままの姿で大きくなったよ 丸い花壇の周りには 美しいチューリップの花 まん中には 大きな種のかたち いつかは 帰るんだとの想い せめて 夜には 明かりがこぼれて欲しい ____________________ 「さらさら雪」 やっと さらさら雪 ちり取りはいらない 街ではほうきだけを持って 集まるのが流行るらしい 葉に集められた雨は 大きなしずくに姿を変え ってって? 懐かしい言葉だね さー失敗した雪だるまも 勝手にあんなに 大きくなったよ ____________________ 「賛美歌」 クリスマス ケーキがなければ ただ ただ しんしんと 賛美歌な 夜 ____________________ 「開拓」 ひい祖父さん? そのまたひい祖父さん? アイヌの方? が考えた地名の地 今なお 札幌と呼ぶ地 路面電車のループ 400m開拓に酔う ____________________ 「散歩道なのに」 暑い時に 癒してくれた噴水 道に迷ったときに 心強かったコンビニ あのころの散歩道 カッパでは心がおもたい 湿った雪 このついてる ボタンが好きだからさと 一人 傘に手をのばす ____________________ 「素敵な看板」 フラスコの中に 赤ワインを入れたら 温度計 パチパチパチ ____________________ 「花見の森 冬」 季節外れの歩道の雪割りのご褒美の冬の花見の森は 宙に浮く枝ぶりのいい桜が出る こちらを狙い迫ってきては背中にのせてくれ楽しませてくれるし 甘いもの好きな花びらも花びらは花びらとしてあちらこちらで宙に浮いて咲くので 角砂糖をあげると喜ぶ 周りどおし言葉が通じない それをみんなが知ってるのに なにか楽しいことをやって欲しがってこちらを見てる そのゴザに座り振り向いたその姿はやはり 花見 ____________________ 「夜光」 ホワイトイルミネーションに 負けまいと ワイングラスの周りを 赤い光が すりぬけ 踊る ____________________ 「忘れられたアスファルト」 日本最古の アスファルトか 草ボウボウ ____________________ 「インプロ」 ゴミは はしっこに お宝は 真ん中に ニボシが泳ぎながら そんなことをいう それも 普段着で 木の根にいつでも 触れれるところに造った お家の家族 出かけるのかい 雨だから白い靴下はやめて 家出人のようにしたいのなら 荷物は風呂敷に包んでね そろそろ 今の表札は飽きたから 違うのにして欲しいね 今度は 天池真理って どう? ____________________ 「景色をこねこね」 景色が映る塗液をこねて 景色ごとこねて 伸ばした塗液にまた景色が映り またこねて 素敵な続きが谷深い仕事場にあるよ といわれても その横に素敵な物置がなきゃいやだね やはりここの 景色をこねこね 楽しくって こねこね ____________________ 「誰のごっこ」 僕の駐車スペース下には雪はまだなく 車一台分の その真ん中 レコードを一枚 むきだしのアスファルトの上に着く このレコードは春がきても 僕のもの 目の前に小高い山々が見える畑に立ち 足元の畑はみんな僕のものさ ふたりは兄弟 スキー場のふもとにも坂はあり この山はみーんな 私なの ってお母さん ____________________ 「おぐず」 家から洗濯場までの道のりは 4歳の子が一人で行き来するには遠く ヘリコプターは 昼寝を起こす時間までは 飛んではくれない 飛ばぬ静けさは 覗いた横道の突き当たりまで届く 果しなく遠い〜 大人になる 目的のための景色 清い水の中には鯉が泳ぎ 言葉が通じない 3往復目 帰りは洗濯ものをたくさん持って みんなで帰る ____________________ 「今日のつどーむ」 RV車の元気に巻かれた ワイヤーだって 時がたてば 樹のつたに生えかわり 伸びては ドームの上に みちびかれる やがて 朽ちて 水漏れ 走る僕の背中に したたりり落ちる 今日はすこぶる 調子がよく 白い犬になった 僕の背中がみえる ____________________ 「カラスの忘れ物」 カラスが お山に帰ってゆく カァ〜カァ〜カァ〜 あらっ もどってきた なんか 忘れ物かな カァ〜カァ〜カァ〜 ____________________ 「夢で路面電車」 路面電車を運転する夢をみたけれど あまりにも下手だったので 路面電車に乗ってみる ゆらゆら ループ〜 ちょっとしたフックのような モノがあったので 帽子を掛けたい やはり 帽子も揺れる? 今度夢をみたら 掛けてみようか ____________________ 「小学生」 ハーモニカをなくしたら ファゴットを買ってもらった これで音楽教室に また入れる ____________________ 「今日なら出きそう」 あのお山のむこうは なにをする人ぞ 山肌に点在するお家の屋根たちを ピョンピョンと 跳び跳ねて 山を越えてみようか 雪降る景色の そんな遠近感 ____________________ 「どこの住人」 さらってきたわけじゃないから いつまでも この森にいてもいいんだよ といい聞かせながら 今日も透明な犬を連れて 森の散歩のおじいさん 色々な犬の 鳴き声がうまい あなたは どこの住人なんですか ____________________ 「さいしい公園」 いいのかい? 寒いからって こんなにさみしい公園になっちゃって この公園だって 大蛇の通った跡ぐらいあるんだよ 見にきなよ ____________________ 「日暮れ」 南ってどっち? 東ってどっち? じゃーさ 西は? 北は? ねーって 今日も あのお山に 日がしずむ 静かに 静かに ____________________ 「雪のふる前に♪」 あーあー バス停の前で焚き火をするのは やめてください 冬閉鎖のトイレだからって そこの前もだめですから 雪のつもる前のしたい事♪ 雪だるまのフィギュアを作って ここに置いてください まわりの銀杏の落ち葉は残してください フィギュアの雪だるまと 似合うので ____________________ 「押し倒された草のくぼみが魅力」 汽車の窓から見える 景色とはいえないほどの 押し倒されできたような 雑草のなかの ただのくぼみ あそこにいてみたい でもすぐさま 汽車には 置いてかれてしまう この星では 重たいものはリアカーに 積んで運ばなければいけません 僕を積んでください そんな立て札は 用意しましょう ____________________ 「枯葉の吹きだまり」 風にまくられ三角 風にまくられ四角 風にまくられまんまる 森をぬける人の コートの裾も 風にまくられ 形をなす ____________________ |
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