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春風の気まぐれ
入り江でのんびり
帰る思いで

風に弱い傘
可哀想なクマ
詩のふりがな
パワーポイント
1/3のコーヒー
水溜りに呪文
時を待つ
家族が危ない
手しゃく
空を飛ぶ
3月3日生まれ
不思議を
腰紐
満開

冬のあなたと春のあなたは違う
桜吹雪
小さな空き地


春風の気まぐれ


瞬きをする間もなく通りすぎてく春風にはすべての景色はとまってみえる

そんな春風が今年は気まぐれを

「素敵な公園をみつけたの そこでは自分の一番のお気に入りのポーズをとってると
その静止画像のままで運んでくれる風が現れるの 魔法かしら」

素敵な公園だね じゃその公園の池で待ち合わせようよ

両手を広げて待つことにするよ

「でもその魔法は公園を一歩でも抜けたら解けてしまうのよ」

そうか じゃ公園を出たところで待つよ

キョトンとした君の笑顔がみれそうだ

春風の気まぐれって こんな感じ

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入り江でのんびり


旅の途中に 明日への安らぎに

入り江でのんびりする おしゃれな小船たち 仲良く2艘づつ

その隣には、地味ながらポイントを押さえたシックな古船
これも仲がいい

そして
どこにでも、お構い無しにドデッと大きさをさらしてる?誇示してる?

片方はこっち もう片方はあっち

男物の靴が

えっ’靴? って

玄関は家族の入り江

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帰る思いで


小道から見つかる神社の向かいの腰を掛けるに
丁度いい石が本当ににあればよかったと懐かしんでると

思いでが突然やって来ることがある

ぐーっと引き込まれる

いろんな 思いでの出どこの僕の中へ
戻ってくるんだという

そんな時はゆったりとそり気味で静かに
もう少し待ってみる

戻る大きさを忘れちゃったのか

懐かしい香りに姿を変える思いでもあるから

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風に弱い傘


雨の日の傘が開いたままで道端に

人以外も守れるんだ

でも安らぐには風に弱さをさらけては
持ち主を探し

人の持ち物は持ち主がいて落ち着くように出来てるのさ
って傘の中のまだ濡れずにいる小石たちがカタカタと教えてくれる

でも動かない一枚の写真の中で落ち着くには
持ち主はいらないし

最後のポーズに成功さえすれば
いつまでも癒される瞬間でいれるじゃん

忘れ去られた傘を探すわ

そして持ち主に忘れ去られた傘は
よごれてびしょびしょでも

他人の傘も綺麗にしてくれるような優しい写真家は必ずいるはずって

可愛いことがお仕事の子猫たちがいってるよ

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可哀想なクマ


窓辺に置かれた小さなイスを占領してるクマのぬいぐるみ

いつもよりチョッとだけ窓側にいるのか
カーテンの開け閉めに邪魔!

そこにいると邪魔なんだけど!

動かない

しょうがないので思いっきり変なポーズを作ってあげた

ぎゅ〜う〜

でも その事を喜ぶ人はいなく

無駄な事をしたのかなと思ってると

具合が悪そうに見えます

かなりお歳のクマのよう それとも僕のせい?

じゃ点滴をしましょう でも入れるお薬がありません

今僕以外は誰もここに居ません 何を入れようか

ひゅ〜

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詩のふりがな


桜の前では素敵な歌が聞こえてきても

もっともっとと入れたくなる想いが溢れては更に詩が思い浮かぶ

五線紙に書かれた桜の向こうに見える青空が素敵で
詩のふりがなをふってみる

桜を散らす風の歌詞には「風車遊び」のふりがなをふってみる

おぼえていた久しぶりに見るこの言葉の姿にも

愛でる桜への想いが透けてみえた


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いつも通る道にパワーポイントがある

そこを通ると一日の精を 帰りにはねぎらいを

僕だけのポイント

不思議なので周りのビルや信号・車・道行く人たち
市電とレールやアスファルトまでも

みんな意識から消してみる

うっすらとした小高さが現れ
そこからは360度どちらに向かっても意味がみえる

向こうの市場が日本中どこも一親族が牛耳る巨大家族で
その生業を喜ぶお爺ちゃんから孫までが
大声を上げるのが売りなどと思ってしまうと

意識から消すことが出来ない

消せないものだからせめて
匂いだけでも消せないかと試すけど叶わなく

焦るごとに足元のパワーポイントは小高さを増し

いつもの足跡を外さないように気をつけながら

ここを渡ることを更に堪能させる


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1/3のコーヒー


今日も馴染みの喫茶店でコーヒーが美味しく癒される時を満喫してる

でもまたか 残り1/3ぐらいになると
突然空虚な味になる事がある

カップの下の方は空気で出来てて コーヒーを飲むごとに
あまりにも多くの空気までも吸い込んでしまう この感じ

しょうがないかと ここに住まうコーヒーのいたずら女神と
どこから来たのか焚き火仙人とのジャンケンを透けてみてる

今日は焚き火仙人の勝ちのようなので残り少なくなったコーヒーは

カップごと焚き火で温めてくれるみたいです

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水溜りに呪文


水溜りに映る空・雲・枝垂れる小枝

その全ての記憶を持って土の中にどうぞと
呪文を唱えてみる

でも僕に何か言葉を投げかけて返事を聞かないまま

土の中に染みてった昔のあなたは
今もそう
何かを呟きながら染みてゆく

聞こえないけれど 僕らには分からないほどの壮大な輪廻の世界にいて

地上の水溜りにと留まる姿は一時の安らぎの姿?

そして 聞こえないあなたの呟きは
澄み透った水溜りの日の心地よい歌声なのかな

それで小さな子がたまに覗いてるのか〜

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時を待つ


大切な日の出来事を思い出したのと日記を開くと
その日のページが白紙で空けてある

とっても古い日の出来事

書いてみるけどまだらにしか記憶がないものだから
文字もまだらにしか浮き上がってこない

さりげなく埋めたいけど
昔の思い出よと用意された真新しいページにいけば嘘も書ける

迷いながら広げ続けたページに今日の室温は記憶され
やがてセピア色に染まる
その時にやっと書いた出来事が古さになじむ

それはいつ?

それだけを応えれずに閉じるページの広さは曇り空で湿度が高く
一滴涙がこぼれては また 時を待つ

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家族が危ない


要らなくなった電話回線用のコードが巻かれてテーブルの下にあり

我が家では その事が嫌な事ではないらしく
いつまでもそのままでいるコード

ぐるぐるにとぐろまで巻いてる

僕はこのコードとお話が出来るのさ

と言ったっきりコードの話をしなくなった家族の1人が 今日から変

まるでそのコードの化身のよう

飲み込まれてしまった果ての姿なのか 本人も気づかないままに

そして 心地よさそう

今日も家族に気にとめられる事もなく
テーブルの下でとぐろを巻いてる電話回線用のコード

1人で終わるはずはない ヒュ〜


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手しゃく


水のみ場から出る水の音までも響きそうな静かな朝の公園

たまに飛んでくるだけの水滴 それほど離れたところに生える水藻を

忍ぶ水藻 という

今日は気が向いたから 手しゃくで水をかけてあげよう

でも 明日は気が向かない予定

おやおや
彼らがここの水を美味しくしてくれてるように思えるのに

無節操に囲む子供達の登場はこの後

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空を飛ぶ

いつも電信柱があってよかったなと思う

地面に足が着いちゃうと もうその日は飛び上がれないルールなので 

だんだん下がっていくの何とかならないかな

もっと長いこと 安定的にすーっと真横に飛べないものかな

広い海の上でも海面に着いちゃうとか心配しなくってもよく

休むこともいらない

フワフワ ス〜イスイ

そして夕方に満足して自分の意思です〜っと足を地面に着けて
今日はこれでおしまい また明日って

そこまで出来るようになれば最高なんだけどな

これから温かくなるしがんばるぞ! イエイ!

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3月3日生まれ


僕は3月3日生まれでゴム跳びが好きな男の子だった

3月3日生まれなので優しい子だと言われた

3月3日生まれなので髪が柔らかいと言われた

3月3日生まれなので、この日は鯛のピンクのそぼろを沢山もらうけど嫌いだった

3月3日生まれと血液型のB型とどちらがカッコいいんだろうと思った事があるけど未だに答えはない

そう3月3日生まれなので宇宙のはてを皆さんに教えなきゃと思うようになった

3月3日この頃に生まれたものは現実を見落としがちな人が多いと雑誌に載ってたのでしっかりとしようと思ってる

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不思議を


リュックを開けると桜の花びらが

不思議だ いつ入ったんだろう

この春 僕には

不思議をくれたのかな


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腰紐


腰紐ひとつで
伝えれるものがあり

自分の中の何かを探す
必死で探す様子を隠してくれる
腰紐

遠くを見つめ
諦めきれずにいる自分を
腰紐1本が
引き止めてくれる

腰紐の結び目に
そっと手を添える日には
この日がきたと知る日

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満開


門をくぐりぬけると景色が広がる

満々と花びらを蓄える桜

今 満開

枝垂れては その木までおも隠すほどの満々

艶やかな桜たちは広々

少しの湿度 そうこの感触

花びらの塊りを手のひらにのせ 知っている薄っすらとした重みを確かめる

そう これぐらい 

風のない日は 日当たりの桜だけが温かそう

それが目の前の桜なら足をとめ振り返ると太陽がいて

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冬のあなたと春のあなたは違う


茄子の輪切りの切り口は 和太鼓か〜

バチを持て ゆかたを持て 腰を入れろ

祭りだ〜

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桜吹雪

舞踊る花びらは桜のトンネルの中

日差しと歩く鼓動が混ざり合う日のこと

ひらひら ひらひら 優しい風の姿にも似て

白くも桃色を浮かび上がらせる花びらは

舞降りてはお堀に映る桜の木のその上 とっても賑やか

やがて
あたり一面散る花びらで埋め尽くされ

それでもなお
風が吹いては小刻みに身を躍せる枝の下を水鳥が
水路を押し開いてくれはしても

摘み取るなどかなわないほどのこの姿

すごし慣れた心地よさにうとうと

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小さな空き地


お家とお家の間の木々がまだ葉を着ける前には
空き地と呼べる小さな遊び場が現れる

庭は家の後ろにあるもの だから雪がとけないんだよって誰かがいった

冷たくって重たい石をどかしてみたら何もなくって笑ってた頃

まだまだ寒いんだね

ポカポカの布団で寝たいならトタン屋根に干してごらん

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