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「地球上の」
「橋の下」
「シルバーウイーク」
「コスモス」
「お願い」
「上り坂」
「骨董品屋さん?」
「食欲の秋」
「散歩道」
「天井の影」
「青い地球」
「気をもむことはないから」
「ふさがないで」
「残像へ」
「雨の日の近隣」
「ドヤ顔」
「隠れ家」
「疲れ知らず」


「地球上の命」

地球上のいろいろな命

草木も虫も動物も人間の命も
集めて丸くして

大地に置いてみたい

地球がすべての母だから

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「橋の下」

橋の下では草花は上手く立てません

いろいろなドラマの餌食になるのでしょうか

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「シルバーウイーク」

亀の甲羅柄のタッパ
手足はどうしましょう?

でもね
久しぶりに訪れた町の信号はとても優しく
スイスイいけるよ

実家の庭には土が足りないので
どこかからいただいて
土産にしようよ

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「コスモス」

コスモスの茎の向こうが見える

何本ももっともっと
重なって増えても

それでも向こうが見える

竿は持ってるけれど
スーツのままで川に入る
おじさんまで見える日

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「お願い」


掃除のおばさんへ

下ばかりじゃなく
上もお願いいたします

白い雲ならいいけれど

暗い雲はいりません

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「上り坂」

前の車が上り坂を
ドンドン空にむかって
走ってく

アリが巣の外に敷きつめた砂の上に
自分の足跡を着けたくっても
うまくいかないのに

そこにでさえ
くっきりとタイヤの跡を残し

それを見る気もないくらいに
勢いよく昇ってゆく

ここに戻る気は
もうないのだろう

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「骨董品屋さん?」

こんなとこに骨董品やさんなんかありました?

あったんじゃないの

店構えが古そうだよ

きっと中のものも古いんだよ?!

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「食欲の秋」

ここが君の故郷だろうと
吐き捨てられた飴玉は

お菓子屋の駐車場の
大きな石の上で砕けちり

小さかった頃の自分を思い出し
可愛くなる

食欲の秋

食べ物には困らないので

通行人には忘れ去られる

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「散歩道」

あなたは もうお年でこれなさそうなら
その息子を待ちます。

もしこの竹やぶを伝え忘れたなら
言ってください

キュッ キュッとここに住む鳥の鳴き声を真似ましょう

もっと もっと人の手が入り手入れのされた
竹やぶになりましょう

今どきのじょーろは白いんだよ
ってそんな土産話がうれしい

ぜひ してください

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「天井の影」

吊るされた裸電球が少しでもずれると

天井の影が変わる

落ち着かなくなるけれど

かやを吊るせば大丈夫

そうだったね

今日は

あの頃だった日

にしようか

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「青い地球」


宇宙から見た
地球の青さ

地上から見上げた
空の青さ

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「気をもむことはないから」

あなたの想いがトランペットの音になって出てくるようになったの?
それはやったね

えっ違う?

もっともっと
有頂天?って?

そう〜そんなに

どうりで

涙を流してる
お客さんもいるもんね

凄いじゃん

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「ふさがないで」


ちょうどにくりぬかれた蓋をしても

まわりにはやがてほこりだって着くもの

いつもの
タバコ大好きお爺さんが
外にいない

なのでこのお家のこんだてが
匂ってくる

おそばですか
長ネギがきいてますね

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「残像へ」

駅が近いので市電がよく通る

それは勘違い?

そばの者たちに
残像が残るようにしか動いてこなかったあなたは

旗立の石にこけがつくほどの長い時間を

駅長としてすごしなさい

家には

帰ったことがあるつもりで

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「雨の日の近隣」


雨の日の木の葉の回収日

元気な頃の姿でと

近隣の見送る

手土産雨

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「ドヤ顔」


今日セミの抜け殻をたくさん集めた子をみました
とってもドヤ顔でこちらを見上げてました

なので僕も太陽の温かさと眩しさを
一生懸命集めました

そうしたら
まだ意外と暑い感じっぽくいけました

ドヤ顔のために
サングラスをはずそうか

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「隠れ家」

公園の遊び場の隅の
天井もない 壁もない 板の床もない
それが僕の
勉強部屋なんだよ

そこなら 勉強がはかどるし

羽をつかわなくっても
登ってゆけるのさ


海鳥の子が

言う

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「疲れ知らず」


フルマラソンをきのう走ったばかりなのに

今日は調子がよく空を飛べる

こんな日は人に飛び方を教えるよりも

自分が楽しみたい

清い水たまりの上に
さらに
枝を1本ずつはわして
その上に
座り心地の良いイスを置いといたのですが

いらないかもしれません

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