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ベンチの作る日陰
日なたに散る
空き地
春の散歩

夢造花
今日も公園
クールル・アース
花見への登り坂
スキーの足跡
生パイナップル
春のよう
接点な日
漁火さんへ
いきつ もどりつ

待ち受け
アリの災難
か〜ら〜す
こちらは北国〜
坂道
ほら そんな季節
陽だまり
夜桜

「ベンチの作る日陰」

熱い夏にこの命がはてるなら
ベンチの下の日影で迎えたいと

虫さんは思ってるはず

ヒュ〜

____________________

「日なたに散る」


僕は寒がりなので

その話はやめてって言ったのに

造花だって時がたち
抜け落ちれば

朽ちて散る

じゃ〜 せめて

日なたに散る?

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「空き地」


ほらあのテニスコートだったところの横を通ってね

  あそこかいあそこはテニスコートなんかじゃなかったよ

あのテニスコートにしたかったところの横を・・・

  テニスコートにしたかったなんて聞いたことがないよ

でもテニスコートにしたら最高の所だよね

  そうかね ベンチはいい感じであるよね

でしょ 目をつぶって想像してごらんよ

あのベンチはテニスコートに最適なのさ

ゆ〜っくりと

あの空き地の横を
流し眼で眺めがら

散歩しようよ

____________________

「春の散歩」


ぶかぶかの雑草はもうすぐ

そうならやはり思い出す

お母さんのかっぽうぎの裾のヒラヒラ

そのままで散歩に連れてって

タンポポが咲いてます

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「夢造花」

僕は今

携帯をにぎりしめて
寝ってしまってるようです

真っ暗な中

夢の中では携帯がとても
頼りがいのある乗り物です

もう片手にはダウンの手触りが

そのことで夢がとても
素敵になりそうで
してみてます

どなたかを迎えに行く

夢になるのかもしれません

____________________

「今日も公園」

今日一日
なにを着てたかわからなかった僕は

それを脱いでたたんで

優しい影の中

座布団にしましょう

巨木が

身をけずりながら

柳のようにゆれ

頬に眠気をと

思ってくれても

いつまでも

巨木の優しさ

車の入れないのが

公園の入り口

それが

今日ももうれしい

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「クールル・アース」

私の実家は温かい島の中

あのお家かい?

どうだったかな

私たち家族は
みんな海が好きなので

そろそろ もう少し

海側に斜めってるはずなんですよ

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「花見への登り坂」


花見に行く時の登り坂は

電線にエレキがみなぎってるのが

見えるほどな日のこと

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「スキーの足跡」

冬にここを何周も歩くスキーをしたのに

雪が解けて跡形もないね

寂しいくらい

そうかい?
ほらみてごらん

あの人は今日も来てコースだったところを歩いてる

きっと冬の落とし物を探してるんだね

きのうはコースだったところで
スキーの手入れをしてた人がいたよ

時たま遠くをみながら

幸せそうだった

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「生パイナップル」

今日は

生のパイナップルを買いに行くと決めて

アロハシャツにサングラスとサンダルで

スーパーへ

買い物袋じゃなく

ヒモで横に吊るして手持ちをつけてもらう

家に招き入れるには

やっとハワイから帰りました ただいまと入る

テーブルに
おもむろに立ててみて

前かがみになるんじゃいけない

暗い国からいらっしゃったようで

少し後ろにのけぞるぐらいでいい

ぐるっと回してみて

良い向きを決める

そうそうとても明るい国からいらしたよう

今日?

いやいや

何日か待ってみて

それから

やっと

そろそろいいでしょうかと

お伺いをたてつつ
触ってみる

な〜にしろ

生’パイナップルですから!!

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「春のよう」

桜が咲けば虫も舞う

まだまだ人が通ることのない景色の砂浜
うまく舞い踊れないでると

後ろでは軽やかに舞い踊る海猫

乱飛び舞う

ほぐしたワラの一本が思いのほか強く

振っては拍子をとりましょう

楽しくなってきました

春のよう

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「接点な日」

あの柵から

こちらにはみ出して

咲こうと思ってる花なので

青いテープを巻きつけられて
壁に私の名前を書かれたら

踊らなきゃいけない

そんな夢をみる

花壇からはみ出して咲く 一人

接点!

もう動けない人形のような私に
拍子を合わせてくれる人たち

一日動かないでいたので
けつまずいてころばなかった 

今日の自分

一輪 

一人

接点!

枝だと思ってたら

長くはがれた樹の皮だったほどの

違いもない日のこと

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漁火さんへ


漁火さん〜

大きなイカは

まだ かいな〜

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「いきつ もどりつ」


懐かしい頃のシーン 

音楽も 

それがめくるページのにおいに姿を変えて
体の中にみたされる

切なくなる どこで待てば会える? あの頃

いつまでも分からなく 首を傾げてしまう

誰もが迷ってしまい 小さな坂道でも もう登る気がしなく座り込んでしまう

シルクでもなく フリルでもないのは分かってるのに

もうこれ以上は縫い合わせることが笑えてきて

やはり明け方目が覚める

そこに 入っていけない?

私だけが入っていく?

そして

それを覗くのも私

いきつもどりつ と僕の日記に書き足してくれていい

そして磨ききられた時計のガラスがまぶしく針を隠す

そこまでは僕に伝わるはず 

今の時代に待ってくれる日をもとめて

今まで

息づいていたのか

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待ち受け


お気に入りの
待ち受け画面のところに
訪ねてゆくと

待ち受けとなにもかもが
変わらない景色

そこまでは望まないのに

画面の中の世界へ

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アリの災難


春〜

アリさんたち

今年もきっとたくさん・・・

ごめんなさい

ひゅ〜

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「か〜ら〜す」


パーティー衣装のままで腰かけれそうな石段で囲まれた大きな樹

それを守るように庭ができてるお家

自転車で飛び込んでみたい

窓から僕に似たヒゲのお人形さんが見えるので

僕だけは入ってもいいのかもしれない

もうすぐ

カラスが上から目線〜

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こちらは北国〜


みんな〜
雪解けのきれいな水での増水してる川めぐりは
これからが季節ですよ〜


桜?
なにそれ?

こちらは北国〜

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坂道


ステキな登り坂についつい

今日も自転車で向かう

下りは階段なのに

ヒュー

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「ほら そんな季節」


あ〜そうそう 
 
そこで手足を伸ばせば
音楽も間伸びてくれる〜

そんな季節

それが分かると
片手で携帯をもて遊びながら
雨上がりの水たまりの上を歩く気にもなれて

曲も終わらないので

天高いロビーの色々な天井が所狭しと
張り合わされてる天井も見れた

それぞれの天井の大きさがバラバラなので
意図的ではないと分かって欲しがる季節に
きてしまったってことも分かる

先ほどの雨上がりの水たまりなど
雪解け水だっようであふれ流れてます

ほら そんな季節〜

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「陽だまり」

ガラス越しの陽だまりのベランダの中で

まったりとするご主人さまと僕はワンちゃん

今日はこの調子じゃご主人様は

散歩に出ることはしないだろうから

せめて

今の僕の残念そうな顔をみながら
道行く人がいて欲しく

通りにベランダを移してほしい

そしてこの滑稽なご主人様の
恰好もみて欲しい

わっはっはっは ワン

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「夜桜」

のどのかわきからじゃない

桜の花びらのしめりけは

妖しい夜桜という姫の戯れか

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