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ご用心 今日一日の終わりに ラウンド・ミッドナイトを かけれる人には ご用心 ご用心 ____________________ ボタンの穴から お気に入りのシャツのボタンが取れた この前破れたところを縫ったばかり 取れたボタンの受け穴は それはそれで喜んでて この穴からハワイをのぞけるかもしれないという やはりそんな憧れの中で いつも北国のシャツでいてくれてたのか でもやはり 今日にでもボタンは付けられ 小いさな橋でさえ周りより少し小高くなってる 道とはそういうもの そうそう簡単には行けないんだと思う そう分かってくれそうな景色を 二度寝の重たい夢の中で作ってあげたい まだまだ着たいシャツだから ____________________ 靴べらを持たない日々 靴べらを持って歩くのが あたりまえだった 大人をみてる 子供だった 世代なのに 靴べらを持たない 指を使うけど痛くて 苦労をする大人になった でも大人になっても くしゃみで目が覚める シーンばかりなので 一つ一つ 消えてゆく 忘れてゆく ____________________ 野原から 道はなく ここから始めるには 少しでもずれると とんでもないところに着くから でもそれもありだね よく寝れる人と 寝れない人とが 一つになったのも ここから 野原ってそう 古さはなく 伝統もない ____________________ 住んでた流しだったところ 小さい頃に抜けた歯を流しの下に捨てたのに いたずらに外とつながってただけの古い流し 心も二重に流れ ご利益のあるネズミにも出くわすことなく 過去に流しだったところの 乾いた土に生える花が あの頃のご利益か 公園の花壇に植えにゆく もういいけれども 土いじりの好きな人に その後をたくしたい ____________________ 桜の寝起き これから咲き誇る桜の足元に 散る花びら まだ小石を隠すことも出来ず 手持ちぶたさ ____________________ 一次元 これから 冷蔵庫に入ることになってる コーヒーカップを まだ両手で温めてる 反対でも よかったのに 青信号は渡っていいらしい 待ち人がくる色 コーヒーの入ったカップを 冷蔵庫から出したことがないので やってみた おまじないの効果は消えないはず 変わらず 癒してもくれるはず ____________________ 亡くなった親父のよう タワーの10mほどの細い先が 朽ちて落ちるよりはとも思うし 念願かない 僕のからだになった うれしさに浸るには もう少し離れて 自分の姿を見たい 先のなくなったタワーの足元を その姿で周ってみる 遠くなっても 先だけをみてると 僕が宙に舞ってるように思える これを味わいたかった でも足元をみると いつもどしっと 先のなくなったはずのタワーが 付いて周る まるで 親父の 生まれ変わりのように してくれてる ____________________ 歌詞はポエムじゃなく 埋めたことばが 小躍りをし 曲が出来上がった そんな歌詞は ポエムから 生まれた子供 日記から 生まれた自分 涙が出ても 書けない朝 眠いままの 一行残し作詞家 今日も遊べてる ____________________ もどらなきゃ 家に帰らなくなった 僕を気遣い 僕への手紙は 僕のリュックに 入れに来てくれる郵便屋さん もう少し 遠くにいたいのに 郵便屋さんも こまるだろうから あまり動けないです 僕の出した手紙がエラーで もどってきた時だけ とてもなれた笑顔で 僕もつられて もどってきちゃったか ずいぶん遠くへ 出しちゃったのかな 郵便屋さん あなたは亡くなった親父の 生まれ変わりじゃありませんか ____________________ なつかしい通り 若いころ住んでた町は 今も優しい車だけが通り アパートの木枠の窓も 今でもストリートビューで見れる 窓の開いてるのをみたく 目を閉じ あの頃に想いをはせると 開けたことのない窓だけが 映る 下を通っても振り返らなければいいだけ 知らない人にもかるく微笑み 通り過ぎればいいだけ さいわい赤信号のない町なのが 助けだった ____________________ 川の橋 冬 はやく橋をかけて 川の流れに ハッとしなくなる季節に 負けるかも 僕らがどんなポーズをとっても 川の流れにはかなわなく 滝でもないのに 滝の上に架かる橋のように 水しぶきがあがる 橋を架けた人の夢が こちらを覗いては いやいや 絵になるという 冬なのに? そこんとこも考えたよ って ____________________ 頭の中はオリンピック オリンピック オリンピック あ〜 オリンピック ポエム そこのけ オリンピックが通る あ〜 オリンピック ____________________ 野生の携帯 今日も 手のひらから 滑り落ちる携帯 嫌いになれない ふっ ____________________ 生活 ひとびとの日々の生活に すてきな音色の 鈴がなる空 そんな町がある 日々の生活に 心地のよい寝いきで すべてを 夢の中にしてしまえる 霧深い そんな町がある きのうの緊張でのりきった おなじ服装で おなじ時間帯に おなじイスに おなじ姿で すごしてみる そうかあの日も こんなにすてきな時間が 僕以外の方たちには 訪れていたのか 強い風が吹くと 少しは ふるえるけれど ____________________ 桜 家の中で息づく桜をみたければ 中庭をつくり植えればいい 天井は雨の日には開けてあげる 湿り気のある折づるは 梅雨の日にうまれた とまり木 白い中にも 桃色を浮かび上がらせる折り紙を みつけてください 桜の花の中で 隠れていたい 飛ぶことはなく 散るだけなのですから ____________________ 背もたれつきカホンの魔力 晴天の日の景色に さらにキラキラする光が 覆いかぶさるのが まだらな光の境目で分かる どこからかやってきたんだろう 太陽よりもっと 遠いところ? こんな日は 背もたれ付きのカホンがあれば もっといろいろと 起こせるのに ____________________ 別れ 地球と僕を置いて どこに行っちゃったの あまりに別れが 見事すぎる ____________________ そんな夢にはまだ雪はなし カーディガンが表裏反対だよ だれか言ってくんないと このまま外に出なきゃなんないよ そんな夢に 雪はなし ____________________ 川の雪 どぶ川に捨てた雪の多さに スコップで まん中を開けて 水の通り道の出来上がり 水が染みた雪が カキ氷の底のようになるまでは どぶ川とはいわない 僕を呼ぶ時に 一文字だけなら 長〜く伸ばして 呼んでみていいよ 川の雪解けも 間のびしてみえるかも ____________________ 町の大きさ 鎌倉も京都も 昔の町なら 町の大きさで 鎌倉が ちょうどいい 昼寝をしてる子を 誘う子らの声も 優しいままに とどき 聞こえないふりで 寝る子の 噂話も ほどよい時が運ぶ 空とぶ鳥には そう写るらしく 心地よさそう ____________________ |
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