| 文へ |
| 28 top 27 26 25 24 23 22 21 20 19 18 17 16 15 14 13 12 11 10 9 8 7 6 5 4 3 2 1 点と線 一年 冬桜 帽子の中に綿雪 クリスマスの景色 冬の景色 冬の沖縄ごっこ 冬の森 マヤ歴 雀の誘い 湿った雪の日 落雪 ガラス うわさ話 置物 待つ日 冬歩 冬の林 地球のかさぶた かぼちゃ |
点と線 リュックの周りを 円を描いて まわるのが好きな おばさんも 車が来ると とまる 点と線 ____________________ 一年 こんなに寒いのに 車道をみると気温が緩んで べしゃべしゃ 路面の硬い小路をえらんで走る自転車では 真冬日が続きますようにと思う 一日一日が 長い一年へ 春夏秋冬 ____________________ 冬桜 まだ咲かない桜を 想っては 言葉にして なんども読み返す 白くも桃色を 浮かび上がらせる花びら 真っ白な雪景色に咲けば どんなにステキなことか 散る先は白むく ____________________ 帽子の中に綿雪 かぶろうとする 帽子の中に落ちる 綿雪には 悪いけれど 帽子はやはり 温かいな～ ____________________ 冬の景色 プレゼントが 欲しかった クリスマス なにも入ってこない 心 とってもステキな 雪景色は ポケットになら 入りそう 一年後の ず～っと奥深くに 押しこむ ____________________ 冬の沖縄ごっこ 部屋の中で シャツの上にフリースを着て その上に上着を着て 下はズボンの上にジャージをはいて 首にはネックウォーマーをして 毛糸の帽子をかぶり 手袋をして PCに沖縄と検索する 違うかな いくら沖縄でも12月だし 中のフリースをぬいで ジャージをぬいで これぐらいかな 今の沖縄の体感 ____________________ 冬の森 冬でも 落ちる事のない葉をつけた 木の周りでは 匂いだけが ゆったりしていて 森の住人でさへ 行き倒れる そしてその影は 静か 雪が森の中で 吹き溜まり まるで ここが いきどまり なのかもしれない どなたか問いかけを ください 芽生える言葉を さがしますから ____________________ マヤ歴 お告げの日の 夜が明ける 栄えた町に 住むものたちの 紐解くものは 謎をあかし 平定 光は一様に照らし 乱反射の時代が 終わりを 告げる ____________________ 雀の誘い さきほどからすずめが 僕の前でまるでどこかに 連れてってくれるように ぴょんぴょんしてます でも あなたの胃の大きさと 僕の胃の大きさは違うんだから きっと僕は 満腹にはなれないと思うよ ____________________ 湿った雪の日 真っ白な雪の上に 長い髪が1本 そんなことも こんな湿った雪の日は この辺は よそ様の 匂いかとさえ 思う ____________________ 落雪 橋の欄干の上から 欄干が落ちてくるように 大きな枝の上から 枝が落ちてくるように 雪が落ちて 雲の上から 雲が落ちてくるように ふかふかな雪が 落ちてきて 雲になりました ____________________ ガラス ガラスは 人の心にはなれない ましてや鳥になって 空を舞い上がることも できない 人の心になれない ____________________ うわさ話 この実はなんの木の実なんだろう 分かってたらみんなが実がなる前に その木の下に集まる 八百屋さんは やはり食べ物だからうちで売るのさ 花屋さんは こんなにきれいなんだからうちで飾るのよ 林の 横に切れたところでは ここが林の果てだという その向こうに ぽつんと 一本だけある木が 寂しさにばら撒いた うわさ話かも しれないけれど ____________________ 置物 店を見渡して 野ざらしになり 風にゆれると どの置物が どんな音を出すのか 照明を変えて 日なた 日陰を 作ってあげるのも よろこぶのかも しれません 空気がとまってます ドアをあけましょう ____________________ 待つ日 冬の暖かさは 風さえしのげば暖かく 雪の間から見える笹の頭は 今日はゆれない 笹の葉を何枚かもって 横で待つ日 そんなあなたに いつも会えるのは なぜ それとも風の日でも こぼれ落ちる癖は 風に忘れられたから だけじゃないんですか ____________________ 冬歩 吹雪いて寒いけれど 松ぼっくりが 思いのほか柔らかい 前をゆく人もやさしそう ____________________ 冬の林 だれもいない公園にひとり みんなどこに行ったんでしょうね 葉の落ちた林の向こうのお家の方 知ってたら教えてください 葉が落ちたから見えるようになった？ それだけじゃなく この林の向こうは どうなってるんだろうかと思った 僕の夏が あるからなんですよね 距離は防波堤 余裕のたたずまいに見えますよ どなたかが歩いてきました 寂しくなさそうに また走ります ____________________ 地球のかさぶた 家が取り壊され 土が現れ でこぼこな 地球が露出する 土の上にあったのは なんだったの？ もう忘れた 表札があったような気も するけれど 一瞬のかさぶた だったのかな 跡がチョッと 痛々しい ____________________ かぼちゃ 今日もきのうも明日も かぼちゃを食べます その亡がらは種でしょうか ヘタでしょうか どちらも主役のつもりのようなので どちらから捨てるにも タイミングを外さないと いけないんだろうと思います 亡がらだと気づいてくれれば それなりに僕も気にとめ 今日で何個目とかって 思えるのに ____________________ |
| 文へ |