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鬼の失敗談
桜の花
欲望の果て
かまくらは・・・
雪女
母と子の散歩
幾千万年
歌い手のかくれんぼ
寂しくなく
壮大な風景
セレブな切花
気で
思い出のページ
癒される

貼り絵
仲間と迎える秋
枯れた先の花
トンボの羽
コスモス大好き団
葉の憧れ
お稲荷さん
絵本の包容力
トンボ

歩道
鬼の失敗談


この道じゃ暗いうちに着きゃしないのに
どうでもあの道は通ろうとしないかえ

そう その道よ 誰がどれほどまでに怖がらせてしまったのか

それなら
夜が明ける前ならばどの道もおんなじだと嘘をついてみようか

そんなにも着く事がどうでもいいのかも分からないままを
追い抜く人へ気づかれながらの後姿をさらして

そうまでしても あの道じゃいけないというのか

夜の明けるのが付いてこれないほどの速さで去って行ける道なのに

と、鬼がいう

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桜の花


白地の着物に描かれた桜の柄にも目が行き

目の前で撮ったのかと思うほどの桜の写真にも見とれてしまう

それほどまでに桜の花の姿が心に浮かぶ

冬の桜じゃ付き合ってくれる人もいない

だから

やはり 手の届くところに枝はないんだね 美しいものよ〜

白色に浮かび上がる桃色の怪しさよ〜

そんな様は春の物の怪のいたずらよ〜

と 思い浮かぶ言葉たちで

桜への想いを散らしてみる

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欲望の果て


遥か昔の繁栄はそれはそれは輝き

何年眠ろうとも 何十年ぶりに目覚めようとも

引き継がれた繁栄に謳歌する事のかなわないなど及びもしない

と、繰り返す 繰り返す 目覚めては繰り返す欲望

しかし

欲望は呪いへと姿を変える

呪いもまた解ける事無く あまりにも永く続く

しかしあまりにも永く続く呪いは化身を遂げ 姿を変える

そんな化身を遂げた呪いの姿に近づく者はない

恐れをなし引き下がるであろうし

呪い

欲望に見向きもされなくなった先の呪いは

衰退への化身 枯れて 黒ずみ

呪文の中へと落ちてゆく 落ちてゆく 落ちてゆく

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かまくらは・・・


かまくらは雪なの? 氷なの?

そんな子の声の中

お母さんは足元のふわふわの新雪を両手につかみ

素敵な雪ウサギを作って

かまくらの中のちょっとしたくぼみにちょこんと置いた

「お母さん とってもふわふわなうさぎさんね
さわりたいよ」

だめよ、まだ生まれたてのもろい雪のうさぎさんなのよ

「じゃ 明日またこようよ きっと硬くなってるね
かまくらみたいだね」

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雪女


ひゅ〜 ひゅ〜

私は雪女
いつからだろう
もうだいぶ人と話をしてない

寂しい〜

山里から訪れるものなどないほどの雪に守られる私の命はありがたいが
寂しさがたまらない

ひゅ〜 ひゅ〜

どうしよう〜

人よりも大きく大きく 山よりも大きくなれ

そして雪深い山に取り残されたものあれば
助けてあげよう
そんな僅かばかりの間でも
私には嬉しいはず

人の体をなさない雪女は
人の心に語りかける冬景色となり

人の体をなさないものは

恐ろしいものとは語り継がれる事はないはず

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風を〜


そんな喫茶店をやりたい やれる気がする
って 今!思う

大きな内窓があり
木目のきゃしゃなイスが無造作っぽく置かれてる

太陽がたっぷりそそぎ なくってもいいのにと
言われそうな様のカーテンが
窓から入る風にゆれる
まるで飛んでいってしまいそう?

いや風に乗ってるよう
私の乗ってる風の形は
今の私の形そのもの
とでも言いたげに

フワフワ

やはりいいな
このお店 出来てるね

風をお見せする事が

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女の長髪


エイヤサ〜 ドッコイ ハ〜
エイヤッサ〜

長い髪は 女の明かし

ドッコイ ドッコイ
エイヤ〜 エイヤ〜 ア〜〜ッア〜

長い髪は舞いのため

ウ〜ッ ウ〜ッ サ〜
ハイヤ〜 ハ〜ッ ハ〜ッ

長い髪は辛い日々から
化身とならざるよう

美しいものであるよう

ハ〜 ハ〜 ドッコイ ドッコイ
エイヤ’エイヤ〜 エイヤ〜

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星空からの恵み


この輝きはそれぞれにどれだけの時を経て僕の目の前に輝く

幾千億年 満天 銀河 輝き
そんな言葉にうっとりする僕らの登場するず〜っと前から
地球に向かって旅をする光たち

その中の質量を得た光だけが地球に舞い降り
何者にもなれるそんな想いで
恵みを咲かせる

やがていとなみを終え
安らかな心で星空となり 母となり 去る事のない輝きとなる

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当たり前でいたい


どこかに行くんだ

その思いが素敵なんだと思えそうな自分でいれるよう

誰かが待っててくれるんだ

って、思いが温かく包んでくれるよう

地を這うように生きている
それが、素敵な事でもなく

雲に手の届かない自分がいけないわけでもなく

当たり前で居たい

その為に いたい!

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ノリノリ


素敵な踊りは
踊り手のお仲間までをも想像させてくれて
更に楽しそうに思えて

それだけで僕には十分

今度見かける時には
いつもそうなんだろうな
素敵な時間を通り抜け出て来るんだね

まるで遠くからだけど イエィ〜

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疑問は時を駆ける


少年が
ガンダムは本当にいるのに
悪者は出てこないの?
って

「悪者は君達の心の中に潜もうとしてるのさ」

じゃガンダムは?
「君がガンダムなんだよ」

じゃ
笹舟はどこに行くんだろう

「君達の心の中さ。というか 君っておじいちゃん子?」

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鬼灯(ホオズキ)


言ってみたくなった

鬼灯って

薄暗い部屋の中で自分で光はしないのに
明るく光る
そんな期待も持たせるテーブルの上に散らばる鬼灯

自分ではしないのに
年上のする鬼灯遊びを
笑いながら見守る子ら

やはり自分で光ってるのさ
と、言いたげなほどの外で見る色明るい鬼灯
枝に付くその様がやはり
一番かな〜

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母と子の散歩


イチョウの落ち葉の多い事
あちらこちらで吹きだまり盛り上がってるほど

その中に少しばかりの もみじの落ち葉が
イチョウの落ち葉に咲く赤い花のようで貴重で摘んでみたくって

小さな手が拾い集めてるものだから
思いのほか多くって もう いっぱいいっぱい

手の中で満タンで 笑顔も満タンで

横いるお母さんが今だとばかり
下に合わせた両手を上に向けて

せ〜の〜お〜



広げるゥ〜

それに合わせて その子も

わ〜っ って

もみじの葉が
見事に
飛び散る〜

とっても とっても

大成功〜

パチパチパチ

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幾千万年


そんな言葉を知らない頃の人の見る星ぼしは
とっても近くに見え
拾い集めれるほどの小さな輝きにも見え
大切な人のいるところ 
心の神秘を映し出すところ

素敵だと思うなら 見上げてごらん

お気に入りの星は見つかったかい?
そうかい 見つかっちゃったのかい
そうかい そうかい まだお若いのにのう・・・

と呟きながら 立ち去るおじいちゃんもいたんだよ

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歌い手のかくれんぼ


悲しい歌だけじゃ帰れない

楽しい歌だけじゃウソになる

そんな遊び言葉の後ろに隠れながらの
客を装いながらも
主役で

失ったモノへステージを思いのままに変えようとする

音が途切れようがリズムを刻み首を振り

素敵な曲名なのに覚えようとはせず

今日も出会えなかったと呟きながらも

だんだんと形づくられてく

失ったモノとは似つかないながらも お気に入りの過去

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寂しくなく


落ち葉と枝に居座る枯葉とが その間を行き交う人をサンド
なんて思いながら まだ遊べてると思えて 寂しくなく

残り葉のない裸の枝の向こうに青空が見える
少しの間だけって分かってるよ〜
と、見上げる人の多い事
その笑顔が素敵で 寂しくなく

やがて雪達が枝をめがけて
あまりにも大勢が居座るものだから
重いよ〜 でも寂しくなく

白く降り積もる道と白も素敵かもとお気に入り中の白い様の樹との間を
行き交う人をサンド
なんて思いながら また遊べてるみたいで 寂しく ないよ〜

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壮大な風景


気まぐれな横殴りに照りつける太陽に 物申すゾ〜
と、陸と照らされずに薄暗く漂う層の雲が怒る

行け〜 そっちがその気なら
太陽を下と上から飲み込んでしまえ

お〜 遂に!行った〜

今まさに 
こんな壮絶なドラマが、僕の目の前で起こってる
凄い!

でも僕は無傷

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セレブな切花


きれいな包み紙に身を包まれ美しい切花が
訪れるモノに抱きかかえられてやって来る

セレブな香りを漂わせる

前もって用意されてたのか
この切花に とっても合いそうな花瓶

その花瓶に生けられてなお美しい切花

その様子を見ようと窓の外の草花達が
がんばってがんばって 伸びて伸びて〜
窓にもたれかかれるほどに 伸びては
伸び切って次々倒れてく
そんな様は切花を喜ばせるだけなのに

やがて余力を残しながらも
枯れる切花に蜂までもが惹かれ
そばを離れようとしない

そうなものだから
切花は家の外に放り投げられ
伸び切り倒れた草木のもとへ
ふんわり ふわふわ

やっぱり セレブ〜

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気で


気で秋空を飛ぶ 

あの山の上まで ひゅ〜

今度は降りてみる〜

空気の滑り台? 風が乗せてくれる?

疲れを知らない 何度で〜も

いえぃ〜 最高〜

青空がまぶしい〜

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思い出のページ


マーチンの開放弦を爪弾くギターの音が 憧れで
ハーモニカホルダーをギターケースに引っ掛けて歩く
そんな仲間の中にいる心地よさに 今が良い

でも そう遠くなく終わる

どう終わる?

それが、思い浮かばず
誰が目の前から去る? 誰かがこれからも会える?
僕だけがここから去る?
そのどれもが寂しく

いつしかエレキギターが一本

ね〜 素敵な曲ね
でも何故歌詞がないの?
そんなの変だ
今までのあなたの演奏じゃない

本当は歌詞があるんでしょう?
教えて

フォクギターじゃないの?
何でエレキなの?

どっかに行っちゃうの?

さようなら
と言えば別れは作れる

”さようなら”この歌詞が付けば
震える歌声が聞き取れる 思い出の曲になる
それまでの時間がふたりでず〜っといた
そうだった事の 曲だって言えるのに

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癒される


動かない小鳥は お腹がすいてないの?

空を見上げる小鳥は 飛び上がろうとしないの?

首を横に倒し加減にしてる小鳥は 今日一日を考え中?

まさか〜 寝てるように見える小鳥がいるんけど?

その全てが癒される

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貼り絵


色鮮やかな貼り絵が願いかない
外へ舞い落ちる

喜ぶ間もなく
雨に当たり ちりちりに

色鮮やかな貼り絵のちりちりな様は異様で
鳩たちが近づきもしない
あたり一面にちりちり 色鮮やか〜

やい’臆病モノめ

何を言う未熟者

鳩が飛び立たず 近づいてきてこそ
正しい訪問者と言えるのですよ

う〜悔しい

でも
やがて貼り紙の剥がれ落ちた画用紙に現れた
見事な下絵の鳩が
風に揺られてゆらゆら ゆらゆら

おや そうだったの?

そうだった のを忘れてた!

わっはっはっは

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仲間と迎える秋


刈り取り忘られたわずかな花も
やがて仲間をふやし

もっともっと色を使ってと
一枚の紅葉とした絵の中で
はしゃぐ はしゃぐ

足元から聞こえる枯葉の擦れる音の素敵さにも
気づかないほどに
はしゃぎたて

あ〜あ いそがせるものだから
目の前の池を塗りつぶしちゃったよ

「池に氷を描くのはまだ早いわよ」

わっはっはっは うけるゥ〜

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枯れた先の花


枯れた花も生花と言うの?

言うと思うよ
じゃなきゃ 枯れたら終わりみたいじゃん

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トンボの羽


トンボの羽は透明で
水辺では水が何度も張りかえれそうな素材にも見え

空気を掻き分けて飛んでる時には
まるで羽など無しで飛んでると思えそうなほどの透明感のある舞

太陽の光があたり暖かい キラキラ
雲ひとつない青空ね’
と見上げる皆さんと青空との間にもお邪魔を スイスイ

う〜ん うんうん

でも やがて 夢?

突然抜け落ちたかのように
力の入らなくなった羽

閉じた方がいいの?こんな時なのに
どうしようか迷いながらも
いっぱいに広げた羽のままで・・・

やがて、それも抜け落ち
透明な羽だもの 二度と見つからない

_____________________

コスモス大好き団


コスモスの花が好き

僕はやはり上から押さえた花びら

私は横からの花びら

何枚か欠けた花びら
これだって捨てれないよ

これは、きっと
こっちを向きたがってるんだと思うの 

間違って短く切っちゃった茎のが一本
これも お願いしま〜す

僕は茂る葉を下の方に
どう いけるでしょう

コスモス大好き団たちで作った
一枚の押し花

_____________________

葉の憧れ


あたし今 安定期

って事はあきらめ期でもあるのよ
こんなに大きくなっちゃって

でも
ポジティブよ ガッツよ むちゃむちゃよ〜

来春こそは
咲いて間もない 小さな小さな葉のうちに
散ってみせるわ

そして 道行く人たちに
「なんて、可愛い葉だこと」って

言われてみせるのよ〜

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お稲荷さん


赤い
どこまでも

赤縛りの中
前だけを見る

振り返らない
見上げない
解けるまで

どちらが前か
どちらにあるのが後ろか
分からないほどに
重なり合う
鳥居の中

降る雨に 気をゆるし
どこかへ流される者もあり

思うな 迷うな

来た道に戻るだけ

自然な流れに任せるだけ

でなければ
抜ける事は出来ない
赤縛り

お狐さま〜

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絵本の包容力


絵本から出てきたあなた

大人になっちゃう前に急がなきゃ戻れなくなるよ

絵本の中ってはっきしいって

潰しが、きかなさそうだし

わっはっはっは?

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トンボ


ベランダにとまるトンボ

近づいても逃げません

ん〜っ’と、気を入れてみる
でも逃げません

もう一度
今度はもっと気合を入れて
ん〜っ!と、僕は今’怖い事を考えてるんだぞ〜
と、”気”を入れてみるゥ〜

でも、やはり逃げてくれません

諦めて部屋に戻ろうとしたら
飛び立ったりして

うんうん’十分ありそう

何その身勝手さは!君、猫と気が合うでしょう
ってネ

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そう
私は神

私は
あなたを待たせるような事はしません

そう
なので、必要のない神なのです

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歩道


歩道のあちらとこちらではドラマが違う?

急ぐ人の足音まで聞こえそう
ぶつかりはしないかと気を揉んでも
いらないお世話

そちらに行ってみたいわけじゃないけど
そちらから こちらを見てみたい?

でも何? この違い
まるで目をつぶってても着けそうなくらいの
確かな目的地があちらには
ふんだんにあるに違いない

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