2012年3月8日 板倉弘実

 みな様へ
 昨日。漢拏日報電子版が、終日、20回、カンジョン済州海軍基地の報道をしました。
 ハンギョレ新聞、MBCTVも報道し、翌日にかけて関係者宛て、抗議のメールが殺到しているそうです。
 当初、海軍と基地建設事業体(韓国最大企業の、サムソン、デリム主体)が、陸路を通って火薬を運ぶと表明していて(火薬の輸送には許可が必要)、工事現場に通ずる道路、工事事業所の正門前などで反対派の市民と衝突し(警察の「陽動作戦」だったする批判があります)、イギリスの平和活動家、エンジ・ジェンター氏、民主労働党のヒョン・エジャ前国会議員(今年の総選挙予定候補)、現職の道議会議員など、30人ほどを逮捕・連行しました。けが人も出たようです。
 その間、軍は、海上から火薬を運びこんで、抗議したフランス人、ベンジャミン・モレ氏が乗ったボートを転覆させました。

 6回の爆破。
 漢拏日報が、「嘆息、憤怒、嗚咽の中、ドカン! ドカン! ドカン!」と報じています。
 急を聞いて、民主統合党のハン・ミンスク党首(蘆武鉉政権の総理)、統合進歩党の、イ・ジョンミ共同代表(前、民主労働党々首)などが現場を訪れ、強く抗議しました。
 ソウルでは、著名な文化人80人が緊急抗議集会を開き、デモ行進をしました。
 
 今日も、漢拏日報が17回、報道しました。
 引き続き、クロンビの岩の爆破をし、「本格的工事」を始めたそうです。
 今まで、基地建設に賛成してきたウ・グンミン知事が、積極推進派のセヌリ党の道支部長などといっしょに、正式に、工事の一時保留を要請した2日後。
 当日の朝、「時間をくれ」と訴えた「呼訴文」を完全に無視して爆破工事を強行したことは、済州道内の与野党の全てに「敵対する」ことになりそうです。
 いくらか慎重な姿勢を見せている、総理室と国防部・海軍の「温度差」を指摘し、総選挙(4/17)の総選挙で与党が敗北したら軍基地建設が挫折するだろと、恐れる国防部・海軍の焦りを指摘する解説がありました。
憤怒よりは、悲哀の思いがあって、不眠になりがちでいます。

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