カンジョン村の文化活動
韓国の民衆運動・平和運動の中では、芸術活動や文化活動が大きな位置を占めているようです。一度でも韓国の集会に参加したことのある人は、演説が少なく、歌・踊り・劇が多いことに驚いたのではないでしょうか。カンジョン村で開かれる集会も同様で、毎回、「平和コンサート」のようです。
またカンジョン村を歩くと、あちらこちらに、海軍基地建設反対の意思を表示する看板などがあります。しかし、日本のように文字だけの政治スローガンが書いてあるのではなく、絵や詩など、芸術的な要素のものが多いようです。カンジョン村の文化活動の写真を何点かピックアップしてみました。ご覧ください。

 ●チュンドク三叉路
チュンドク三叉路は、海軍基地建設反対運動の拠点となっている場所です。政府・海軍側にとっては、この場所も強制収用の対象地ですが、住民や支援の平和団体が座り込みで収用を阻止しています。闘いのシンボルとなっている櫓や、住民や支援者が集まり食事をする食堂があります。
 
●左は櫓です。掲げられた幕に書かれている男性は、平和活動家のソン・カンホさんです。彼は、基地建設予定地に隣接する漁港から泳いで建設予定地のクロンビに上陸し、祈りをささげています。
●右は魚のオブジェです。


●敷地内にあプレハブ小屋にもシンボリックな絵が描かれています。

●海軍が設置したフェンスも、キャンバスになりました。





●ウリ会館の壁
ウリ会館は、村の集会場のような場所です。そこの壁には、なぜ韓国政府が済州島に海軍基地を作ろうとしているのかの説明が、一コマ漫画のように書いてありました。




●カンジョン村の中
●基地建設反対派住民の家の壁です。



●こちらは、フライドチキン屋さん。

●村を分断するフェンス
村の農地・宅地部分と、海軍が収用した海岸部分は、フェンスで分断されています。そのため住民たちは、すぐそこにある海岸に行くことができません。フェンスは1キロ以上あのですが、そこにも絵が描かれています。





●破れてしまっていますが、子どもたちが描いた絵が貼ってありました。

●フェンスのそばに張られた10mくらいのロープに、メッセージが書かれた木片が下がっていました。





   

●看板各種
 

 

   

●様ざまな文化活動
●この人形たちは、座っている女性の手づくりです。村の人々や平和活動家に似せて作られています。

●こちらは住民や活動家の似顔絵です。

●韓国本土からの集会参加者を出迎えるために用意されたお面たち。竹ひごに新聞紙などを張って型を作り、絵具で色づけしているようです。

●村の中を歩いているのは、「クロムビ恐竜」だそうです。


●カンジョン村演奏団の皆さんです。カンジョン村の海軍基地反対運動のために作ったオリジナルの曲がいくつもあり、キャンドル集会では必ず演奏されます。

●韓国の平和団体「平和の風」(ピョンファ・ファラム)の宣伝カーです。普段の活動地は米空軍の基地がある群山ですが、平和のために闘う人のいる所、どこにでも駆けつけます。

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