済州島レポート その2
▼カンジョン村では、住民の居住地域と海軍基地の建設現場が、高くて長いフェンスで区切られています。
▼レポートその2では、フェンスに沿って、村の中を見ていきます。


●ここは、フェンスの東の端です。この辺りでは、4メートル以上ある土手の上に、さらに4メートル近いフェンスを設置してます。かなりの圧迫感です。


●フェンスには、海軍基地の完成予定図が掲示してあります。政府はこの港を「軍民共用」としているため、図にはフェリーが書かれています。フェリーの手前のバースに係留されているのは海軍艦船なのですが、フェリーとの大きさが違いすぎる気がします。


●建設現場の入口です。海軍車両・警察車両・工事車両が出入りしています。


●建設現場の東端は、カンジョン川に面しています。この辺りも本来であればトレッキングコースの一部なのですが、一般の人々はフェンス側の川原には立ち入ることができません。


●畑や人々の居住地と接近している所では、フェンスも低くなっています。それでも2.5メートルくらいあり、向こう側をのぞき見ることはできません。


●フェンスのあちこちに、活動家が絵を描いています。赤いスクーターに乗っているのは、ムン・ジョンヒ神父です。ムン神父は、韓国民衆運動の代表的人格であり、現在はカンジョン村に移り住んで反対運動の先頭に立っています。


●フェンスは、農地やビニールハウスを横切り、反対派住民が座り込みをしている場所につながっています。この場所は海岸に続く最後の道として、住民たちが座り込みで守ってきました。しかし9月2日の未明、多数の警察官の投入で反対派が排除され、フェンスが建設されてしまいました。


●そのフェンスにも、いまでは、きれいな風景が書き込まれています。


●フェンスのすぐ向こう側では、重機によって基地建設が進められています。


●これは韓国海軍のジープ。数名の兵士が、周辺を見回りに来ていました。


●ここがフェンスの西の端です。民間の港に隣接しています。写真左奥の白い部分がフェンスです。


●望遠レンズで写真を撮るとこの様になります。


●手前の岩が、クロンビです。溶岩でできた1枚の岩で、非常に珍しいものだそうです。奥に見えるドームは、「ワールドカップ・スタジアム」です。


●海上にも作業船が出ています。左に見えるのは「虎の島」で、周辺の海域はユネスコの保全区域に指定されているようです。

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