韓国政府の沖縄反戦平和活動家の入国禁止措置に抗議する声明書

 4月6日金曜日午後3時、インチョン空港出入国管理署は「済州海軍基地建設に反対するための日韓(沖縄−済州島)平和行動」行事に参加するために、インチョン空港経由でカンジョン村に来ようとしていた沖縄の反戦平和活動家、豊見山雅裕さんと富田英司さん(沖縄平和市民連絡会所属)二人に2時間を超える強制抑留したのち、同日5時の飛行機で福岡に強制送還の措置をとった。

 カンジョン平和文化祭などのイベントに参加するため、済州空港に到着した八木隆次さん(平和フォーラム所属)が、済州空港出入国管理署において最小限の基本権さえ拒否されたまま4時間以上抑留された末に、結局入国禁止、強制送還されたことから、まだ1週間もたたない。八木隆次さんはこれまでにもカンジョン村を訪問したことがある。今回、入国拒否にあった豊見山雅裕さん、富田英司さんもやはり、昨年8月にカンジョン村で開かれた「平和キャンプ」などに参加したことがある。政府は、いまやカンジョン村に一度でも来たことがある海外の人物、カンジョン村で起きている事態に一度でも関与したことがある海外の人物ならすべて入国拒否、強制送還している。もっとひどいことには、さる3月27日に、「昨年、済州島カンジョン村を訪問したことという理由」だけで、カンジョン村ではなく独立記念館など大田(テジョン)忠清南道地域を訪問しようとした日本人の母娘の入国を拒否している。

 政府は、済州海軍基地問題に関わる人物だけではなく、脱核・環境保護のイベントに参加しようとした海外の人物にも無差別の入国拒否、強制送還をしている。さる3月18日には「反核アジア・フォーラム(NNAF)」に参加するために入国した日本の「反核アジア・フォーラム」所属の佐藤ダイスケ事務長の入国を拒否し、「ハプチョン非核平和大会」に参加しようとしたチェルノブイリの被爆者にはビザの発給を拒否した。4月2日には「グリーン・ピース東アジア」のマリオ・タマト事務総長、コン・フンカ組織局長、ラシド・カン韓国事務所責任者を入国拒否にした。

 カンジョン村会は韓国政府のこのような海外の人物の入国拒否、強制送還措置に強く抗議し、次のように訴える。

 ※ 韓国政府は内外において「明らかな独裁国家の姿」を見せていると指弾されているうち続く海外人士の入国拒否、強制送還措置を直ちに中止せよ!
 ※ 韓国政府は今回の沖縄の平和活動家の入国拒否をはじめとするこの間の入国禁止及び強制出国措置をした海外の反戦平和、脱核・環境保護運動関係の人物に対する強制的で最小限の基本権さえ保障しなかった抑留と出国措置による人権侵害に関し、被害者本人はもちろん関係団体、当該国市民社会に対し、謝罪・補償をおこない再発防止を約束せよ。

2012年4月7日     江汀(カンジョン)村会


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