【済州島の歴史・自然・食べ物】 このコーナーでは、基地建設の話しから少し離れて、済州島の歴史・自然・食べ物の魅力について、説明させていただきます。 済州市内(新済州・旧済州地区) ●三姓穴(済州市内・旧済州) 済州島に伝わる神話では、古代、3人の神人が地の穴から現れ、国を開いたとされています。三姓穴は、この神人が現れたとされている場所です。敷地内には資料館などもあり、3神人の神話を描いたアニメーション(日本語)を見ることができます。歴史に興味がある人は、最初に訪れることをお勧めします。 ●観徳亭(済州市内・旧済州) 朝鮮王朝時代に、兵士の訓練に使われていた場所です。幾度かの修復工事が行われています。手前の石像はトルハルバン(石のおじさん)です。 ●済州牧官衛跡(済州市内・旧済州) 済州牧官衛は、朝鮮王朝時代の行政府です。観徳亭の隣にります。敷地内には、再建築された様々な建物があります。 ●東門市場(済州市内・旧済州) 済州牧官衛から少し歩くと、東門市場があります。済州市の人々の胃袋を支えている市場。食品だけではなく、雑貨品・衣料品も売っています。規模はアメ横よりも大きいかも? まず目に付くのは、済州特産のミカン専門店。 太刀魚も名産品です。本土でとれるものより、身が締まっていておいしいそうです。 写真を撮り忘れましたが、豚の顔や豚足などもあります。沖縄・那覇市の市場に似ているかもしれません。 市場の中には、簡易食堂もあります。 おばちゃん自慢のトッポギとあげ餃子。 ●市場の中にも食堂はありますが、メニューなどは韓国語で、観光客には少し入りにくいかもしれません。一方、済州市内には、生けすに魚のいる海産物食堂、三枚肉や豚カルビの食堂、ウニやアワビの専門食堂などがたくさんあります。日本語のメニューや、料理の写真が掲載されているお店もたくさんあります。どのお店にするか、何を食べるか選ぶのに、とっても苦労します。 3つのユネスコ世界自然遺産 ●漢拏山(ハルラ山) 済州島を作った火山です。周辺は国立公園になっています。標高は1950メートルとのこと。私は登ったことがありませんが、よいトレッキングコースになっているようです。ハルラ山登山以外にも、済州島には「オルレ」というトレッキングコースが、島の各所に整備されています。 *済州市内には、たくさんの山用品やトレッキングウエアのお店があります。関心のある人はのぞいてみては? ●城山日出峰(ソンサンイルチュルボン) 火山の噴火口が作った大地です。こちらは1時間ぐらいで上り下りできます。 山頂まで登って見る景色は、絶景です。 ●萬丈窟 溶岩と鍾乳石でできた洞窟です。写真ではうまく取れていませんが、とてもきれいです。1キロくらい歩くことができます 様々な自然と景色 タクシーで島内を走っていたら、風力発電の風車が現れました。調べてみると、済州島は自然エネルギーに力を入れているようです。しかし住民に自然エネルギーの話を聞くと、「?」という表情をします。なぜだろう? こちらはミカン畑です。済州島はミカンの産地です。普通のミカンから、デコポンやタンカンのようなものまで、様々なミカン(かんきつ類)が栽培されています。この畑は、カンジョン村のものですが、島の各地でミカン畑を見ることができます。 ●港から海を見ていたら海女さんが漁をしていました。ウニやアワビをとっているのでしょうか? ●漁船から水揚げされたばかりの魚をさばく、おばちゃんたち。(カンジョン村) ツアーでよく行く観光地 ●城邑民俗村(済州市内から車で1時間ぐらい) 古い家屋を保存し、かつ今での人が住んでいる観光の村です。500軒くらいある古民家が、いくつかの区画に分かれています。タクシーの運転手さんが親切心からか日本語のガイドさんがいる区画に連れて行ってくれたのですが、ちょっと物産品の営業活動が積極すぎでした…。(冬虫夏草など) ガイドさんがいない、ゆっくり見ることができる区画もあるようです。 ●済州民俗村(済州市内から車で1時間ぐらい) こちらも古民家を移築したテーマパークです。平地・山間・漁村など、タイプ別に展示されています。私が行ったときには、民俗舞踊の実演などもしていました。こちらはゆっくり見ることができます。じっくり見ると最低でも2時間ぐらいは必要です。 敷地内は、こんな感じです。 ちなみにここは、「チャングムの誓い」のロケ地でもあります。番組の展示館などもありました。 ●パーク・サザーランド 「太王四神記」のロケセットがあるテーマパークです。営業はしていたのですが、少し雑然としていました。 ●薬泉寺(中文観光団地のそば) 「湧いている水を飲むと病気が治る」という言い伝えがあるようです。 中には巨大な大仏があります。 ●天帝淵瀑布(中文観光団地のそば) 有名な滝だそうなのですが、私が行ったときには水量が少なかったのか? ●「四・三平和記念館」 3万人近い島民が犠牲になった「四・三事件」に関する詳細な資料が展示されています。観光だけではない済州島の姿を知るためにも、ぜひ訪れていただきたい場所です。 済州島の食べ物 ちゃんぽん麺です。麺は手打ち、スープは激辛、海産物が山盛りでした。済州島では、ちゃんぽん麺とジャージャー麺のお店を、よく見かけました。 アワビの雑炊(左)とアワビの炊き込みご飯(右)。アワビ料理店は、済州市内の観光客用のホテルの傍などにあります。 西帰浦(ソギポ)市で入った刺身屋さん。生けすの魚を見て、「これ」といってさばいてもらいます。メインの刺身の前に、次々と「つきだし」が出てきて、それだけでお腹がいっぱいになりました。同行した私の知人は、「これ頼んでないぞ、ぼったくりじゃないよな」と心配するほどでした。韓国の食堂では、キムチ類がタダでたくさんついてきますが、ソギポの刺身店の「つきだし」は、とんでもない量です。頼むときには気を付けてくださいね。 定食屋さんで焼き魚。左は太刀魚、右は・・・何だったろう? このさらは、ジャージャー麺の上に、刺身が載っています。 こちらは、豆乳の冷麺です。 |
今回のガイドはこの辺までにしておきます。また機会があれば、観光スポットを紹介します。(2012年5月2日) |