ごあいさつ

 長かった梅雨も終り、ようやく夏らしい日々となりました今日この頃、皆様にはご清祥のこととお慶び申し上げます。

 さて、唐突ではございますが、この度、夫・佐川吉男(2000年5月没)の遺してくれました資産をもって佐川吉男音楽賞を2003年7月に創設いたしました。

 故人につきましては、唯一志した研究を十分達成するいとまもなく逝ってしまったことが悔まれますが、楽曲解説、評論、教育などに多くの機会を与えられ、本当に恵まれた生涯でした。

 故人を偲び、その意に沿って音楽界のために何か出来ないかと考えておりましたところ、故人の生前ご縁のあった財団法人三菱信託芸術文化財団を始め夫の親しい方々のご助言ご支援により、この様な形で実現して頂けることになりました。

 これより先は、この賞が音楽界のために多少なりともお役に立つことを念じております。

 今後皆様のご指導を賜り、末長くお見守りいただければ、この賞にとりましてこの上ない幸せでございます。

 日頃のご無沙汰のお詫びかたがた、いただきました。ここに一筆ご報告とご挨拶をさせていただきました。

 末筆ながら皆様のご健勝を心からお祈り申し上げます。

2003年8月

佐川 悦子

佐川吉男音楽賞実施要項
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