Počátek románu

物語の始まり

1幕のオペラ

作曲     1891.5.15 - 7.2
初演     1894.2.10 ブルノ 指揮:レオシュ・ヤナーチェク
演奏時間  約50分
台本     ガブリエラ・プライソヴァーの短編にもとづいた,ヤロスラフ・チヒーの詩による。(チェコ語)
       ヴォーカルスコアが1978年にディリア,プラハより出版される。
時と場所   19世紀半ば モラヴィアの村
登場人物    

  ポルシュカ(S):羊飼いの娘
  ユラースコヴァー(A):その母
  イルマ伯爵夫人(S)
  トネク(T):農民の息子  
  アドルフ(T):男爵の息子
  ムドロホ(Br):猟場番人
  ユラーセク(B):羊飼い,ポルシュカの父  
  ハルジャンスキー男爵(B):アドルフの父
  村人達の合唱

あらすじ

モラヴィアの村 ポルシュカは村一番の美しい娘であった。けれども同時に村一番の貧しい羊飼いの娘でもあった。ある朝早く,彼女は男爵の息子,アドルフに会いに森へ出かける。彼らは昨日知り合ったばかりで,今日森で会う約束をしている。彼女は心をときめかせ,アドルフへの思いを告白する。またここで,ポルシュカは,裕福な若者が貧しい娘を思って歌う民謡を2曲歌う。

そこにアドルフがやってくる。アドルフははじらうポルシュカにいろいろお世辞を言って,ポルシュカを口説いてしまう。彼らは自分たちが二人だけでいることを誰かに見られることを心配する。アドルフは彼女に恋人はいるのかどうか尋ねる。ポルシュカは自分は裕福な農家の息子のトネクと婚約しているが,まだ彼の両親の同意を受けていないと告白する。アドルフに気持ちが傾いていることを隠そうとはしない。二人はお互いの燃え上がった気持ちを二重唱で歌う。

そこに猟場番人のムドロホがやってくる。彼は,自分に気づかずに抱擁している二人を盗み見て,こっそり茂みに隠れる。アドルフもポルシュカに別れを告げ,その場を去る。 入れ替わりに,舞台裏から,トネクとコーラスの民謡が聞こえ,トネクが肩にカゴをかついで,民謡を歌いながら登場する。トネクはポルシュカに,彼女の母親にばったり会ったが,娘が朝からいないので心配していた事を伝える。また森へくるのを自分に伝えてくれていたら,自分も喜んで薪を拾うのを手伝いに来たのに,と歌う。ポルシュカはアドルフに心を奪われているので,トネクへの熱が冷めており,トネクに冷たく当たる。トネクもポルシュカの態度に腹を立て,二人は仲違いしてしまう。けれども,二人は後でまた話し合うことで合意する。

場面がかわり,アドルフ,その父ハルジャンスキー男爵,そしてイルマ伯爵夫人が登場する。彼らが言葉を交わした後,ハルジャンスキー男爵は退場する。イルマは子どもの頃アドルフと知り合いだったが,今は美しい婦人に成長している。彼女も昨日,アドルフに散歩に行こうと誘われたことを歌う。二人は愛の言葉を交わし,アドルフは民謡「恋する小鳥達」を歌い,人妻のイルマに求愛する。

一方,ムドロホはポルシュカの両親に,ポルシュカとアドルフのことを吹聴し,アドルフにポルシュカがだまされていると告げる。両親がびどく驚き,怒りだしたところに,ちょうどポルシュカが姿を見せる。父親のユラーセクは,娘を育てるのにいかに苦労をしたかなどを嘆く。そして娘にいろいろ問いただすと,ポルシュカはアドルフにもらった彼自身の肖像画を見せ,彼に結婚を申し込まれたと告げる。父は,初め,娘がだまされていると思うが,もしかしたら願ってもいない良い話かもしれないと考え直し,屋敷の方へ,アドルフの父親に会って話を確かめに行こうとする。

ちょうどそこへアドルフの父,ハルジャンスキー男爵が登場する。ユラーセクがハルジャンスキーに,アドルフはポルシュカと結婚するのかと問うと,ハルジャンスキーは,そんなはずはないと否定して退場してしまう。

ムドロホはからかい,ポルシュカと両親は嘆き,彼らは共に歌う。そこに再びトネクが民謡を歌いながら登場する。彼の姿が見えると,ユラーセクはトネクにはこの話は伝えないようにしよう,と皆に提案する。ポルシュカもトネクのもとに戻る気持ちを民謡で歌う。皆で,人は自分にふさわしい階級のものと結ばれる,という内容の民謡を歌う。最後にトネクは彼の両親がポルシュカとの結婚を承諾したことを歌い,登場人物達と村人達のコーラスが再度,神は人を身分のふさわしい相手と結ばせると歌い,幕を閉じる。 

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